いざ、決戦の時!悲願の1部昇格へ!!/入替戦直線情報

1999.01.01
 来たる11月5日、本学は昨春、当時1部校の法大にまさかの逆転負けを喫して以来3季ぶりの入替戦に挑む。迎える相手は一昨年の秋に1部昇格した国武大。今年1番の勝負どころで明治、悲願の1部昇格なるか。

 今季、明治は課題であったブロックが改善され、「守りから攻めにつなぐバレー」(佐々木監督)が確立しつつある。また、攻撃面でも廣本(商1)一人に頼るのではなく、各選手が力強いスパイクで他を圧倒するまでに成長した。もはや明治はこれまでとは別格のチームといえる。一方の国武大は、今季1部リーグ戦は2勝8敗と落ち込んでいるものの、強豪校・筑波大相手にフルセットの熱戦を演じたことから、決して油断はできない。
 見所は国武大のスパイクに対して、明治のブロックがどこまで通用するか。ミスを減らし、自分たちのバレーが展開できれば、明治の1部昇格も間違いない。

明スポ記者が見る~明治の戦い方~

 本学は拾ってつなぐバレーを得意とする。そのため、今回もカギとなるのはブロックだ。いかに相手の攻撃をよみ、無駄なくスパイクコースを塞ぐか――。ワンタッチだけでも取ることができれば、レシーブへの負担は大きく軽減する。センターの大野(政経4)、橘田(政経4)は夏の特訓を乗り越え、今季大きな成長を見せた。入替戦でもその活躍に期待したい。そして、最も注目すべきはセッター深町(政経2)だ。本学の選手は多彩な攻撃のできるアタッカーが多い。サイドへのオープントス、廣本(商1)のバックアタック、センターのクイックなどいかに組み合わせ相手をかく乱できるか。深町のトスワークに勝敗は懸かっていると言っても過言ではないはずだ。
 「1部へいくために、ずっと練習してきた」(宮島主将)というほど入替戦への選手たちの思い入れは強い。このため、精神的プレッシャーはとてつもなく大きいはずだ。2部リーグ2位の本学は、1部リーグ7位校の国武大との対戦となる。決して勝てない相手ではないはずだ。宮島主将を中心にチーム一丸となって持てる実力を出し切り、今季こそ念願の1部昇格を実現してほしい。

<これまでの道のり>

 平成13年の秋季リーグ戦で2部に降格して以来、本学は長く低迷。1部への道は遠く、時には2部の下位リーグにとどまることもあった。そんなチームが、徐々に勢いを取り戻してきた。
 一昨年の秋、本学はセット率の差でリーグ2位になり3年ぶりに入替戦出場を果たした。結果は0-3のストレート負けだったが、この戦いで選手たちは改めて「1部昇格」への思いを強くする。
 そして翌年の春、本学は再び入替戦に出場。昨季の主力がほとんど残った本学は、相手に先行されても「今度こそ1部に昇格する」、その一心で必死に戦い続けた。セットカウントを2-2のイーブンに戻し、5セット目も勢いそのままに得点を積み重ね、14-11でついにマッチポイントを迎える。誰もが明治の勝利を信じていた・・・。しかし、ささいなミスから本来のリズムを失うと、渾身のスパイクもアウトの連続。まさかの連続5失点で逆転負けを喫した。誰もが忘れることのできない入替戦。あの時ほど選手たちは1点の重みを感じたことはないだろう。
 あれから1年。体育館に「1部昇格」の文字を掲げ、チーム一丸となって今季リーグ戦に臨んだ明治は、不振に終わった今春とは打って変わって快進撃を続けた。元1部校の法大、駒大を破り、予選リーグを全勝で折り返すと、上位リーグ戦では2敗するも見事2位で3季ぶりの入替戦出場を決めた。

※今季リーグ戦の詳細はバックナンバーをご覧ください。