
攻撃的なプレーで学習院大を圧倒!/関東学生リーグ戦
初戦の立大戦は引き分けに終わった明大。7年ぶりのリーグ制覇のために何としても白星を挙げたい学習院大戦。相手に何度か得点を許すも、明大らしいオフェンス主軸の試合運びで流れをつかむ。順調に得点を積み上げていき、9-5で今リーグ初勝利を飾った。
◆7・7〜12・29 第36回関東学生リーグ戦(大井ホッケー競技場メインピッチ他)
▼8・18 対学習院大戦(アミノバイタルフィールド)
○明大9{1ー1、3ー1、2ー2、3ー1}5学習院大
この試合の最初に得点を挙げたのは学習院大。明大のディフェンス陣の間をすり抜ける鋭いシュートだった。反撃に出る明大だったが、学習院大の統率の取れた守備により阻まれる。学習院大のボール支配時間が長く、ペースをつかみ切れない状況が続く。それでも攻撃を続け、MD(ミディ)の齋藤千暖主将(政経4=新発田)が1点を返す。チームを強くけん引する主将の気迫がこもった一撃。押され気味だった状況を立て直し、1-1で第1Qを終える。
第2Qが始まって1分、AT熊谷和花(商4=多摩)が勝ち越しの1点を決める。今試合3得点を決めた熊谷は「1点目はそこまで焦っていなかった。周りを見ていたら自分の得意なプレーができると思って1人で決められたので、自分の中で自信になった」と振り返った。熊谷のつくった流れそのままに、学習院大の守備を置いていく軽快なパス回しでさらに追加点を獲得。しかし、それ以降はオフェンスのミスやグランドボールの処理の不備により学習院大側ボールの時間が続く。1点を許してしまったものの、G(ゴーリー)の野地咲良(営4=平塚江南)が好セーブを連発。見事に危機をしのぎ切った。第2Q終了40秒前、明大がさらにダメ押しの1点を獲得。リードを広げ、4―2で前半を修了する。
差を広げたい後半戦、第3Q3分、熊谷がこの日2度目の得点。これに対し学習院大側も奮起。激しさの増した攻撃を耐え忍ぶ時間が続く。ここでも野地のスーパーセーブが光るが、5分続く猛攻には明大守備陣もついに決壊。被害は最小限に抑えたものの、相手に2得点を許してしまう。リードを縮められた明大は、悪い流れを断ち切るかのようにラスト30秒で1点を追加。第3Qは6―4で終了。第4Q開始すぐに学習院大が1点を返すが、その後は明大がペースを握る。6分に得点したことを皮切りに、試合終了までに3点を獲得。9-5で試合を終えた。
攻撃主体のゲーム運びで相手を圧倒した明大。初戦の引き分けをバネにして勝ち切ってみせた。攻撃の勢いが充実している反面、防御面の課題もいくつか見受けられた。Gの野地は、「相手に引けを取っているというよりは、自分たちのオフェンスのミスやグランドボールのミスで流れが悪くなってしまう部分があった」と語る。次戦への新たな課題が見つかった今試合。日本一に向け、日々強くなる明大の姿を見せてほしい。
[中村慈詠]
試合後のコメント
熊谷
――今日の試合を振り返っていかがでしたか。
「去年も学習院と戦った時に勢いがあって、去年は勝ったんですけど、1試合、1試合勝ちを大事にするように、去年の結果とか関係なくこの試合に向けて対策を考えてきたので、始めは(先制点を決められて)マイナスからのスタートでしたが、それも想定していましたし、焦ることなくプレーに集中できたかなと思います」
――チームの雰囲気はいかがですか。
「リーグ戦はすごくプレッシャーがある中、どうしても消極的なプレーが多かったのですが、試合を楽しめているのが今年のチームだと思うので、ラクロスを楽しみつつリーグ戦に取り組む姿を見てほしいなと思います」
――この試合で得られた課題を教えてください。
「流れを全部持って来られず、相手に流してしまう場面が多かったので、個人のプレーやミスなどで流れを持っていかれないようなプレーをしていきたいです」
野地
――好セーブ連発の要因を教えてください。
「開幕戦が終わってからの期間で、自分のセーブと向き合う機会が多くありました。夏合宿や練習試合を通して、自分のセーブをどうやったら最大化できるかを常に考えて、日々自分と向き合うっていうところを意識していたので、リーグ戦本番の試合でこのような結果が出せてすごく嬉しいです」
――練習中はどのようなことを意識していますか
「シューターと会話することを意識しています。Gはシュートを打たれてそれを止めるので、シューターの考えやどのようにゴールが見えているのかを常に考えて練習しています」
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