
(4)立ちはだかる宿敵~東農大~
~07年度スコア~
▼春季1部リーグ戦(順位決定戦)
0―1
明 大 2{ }3 東農大○
2―2
①東農大 ④明大
▼東日本学生選手権(3・4位決定戦)
0-1
○明 大 4{ }4 東農大
4-3
PS
4-2
③明大 ④東農大
▼秋季1部リーグ戦(予選)
0-4
明 大 0{ }6 東農大○
0-2
▼秋季1部リーグ戦(順位決定戦)
0-3
明 大 1{ }8 東農大○
1-5
③東農大 ④明大
▼全日本学生選手権大会
1-3
明 大 2{ }5 東農大○
1-2
東農大との差は何か。技術や個々のポテンシャルは、スコア以上に離れていないように思える。春季では圧倒的な強さを見せていた東農大に対して最後まで粘り接戦を繰り広げた。そして「つなぐホッケー」を目標に掲げていた東日本選手権では熱戦の末に勝利している。パスがつながり始めたときの本学の集中力は、どの強豪をも上回ると言って過言ではない。
集中力の明大ならば、頭脳の東農大だろうか。東農大の大規模な部員数・そして計算されたかのような戦略的なプレーは、強豪と呼ばれるのにふさわしい。現に東日本選手権で敗北してからわずか1ヶ月後の試合では、1点も許さず完ぺきと言えるまでの対策をとって来ているのである。
「明治が敵だと意識されてからが勝負だと思っている。今回(東日本選手権)で勝っても、次(秋季リーグ)で負けてしまったら意味がない。秋も勝たなければいけない」(武藤前主将)。一度きりの勝利では実力は証明されないと焦点を置いていたのにも関わらず、東農大は上回る力を見せ付けてきた。
組織力の差だ、と言ってしまえば簡単かもしれない。勝ちたいという意識の差だという選手もいる。3位と4位、結果的にはほとんど変わらないように見えるが、その壁は高く、そして厚いようだ。
全日本選手権2日目・東農大戦。武藤主将体制最後の試合である。結果は2―5で負けたが、選手たちは何かをつかんだように見えた。「最後は気持ちが一つになれていたから、ここ最近で一番いい試合ができたと思う。力の差は歴然だけれど、勝たなくてはいけない相手。来季までに確実に勝つプレーを身に付けたい」(野原現主将)と意識は高い。全員の気持ちがつながったときの本学の爆発力は、ホッケー界でも随一だろう。勝利への執着の向上が今後の起爆剤となる。
新体制の下、4月から春季リーグが始まる。昨年度の経験をいかに生かせるかが勝負になるだろう。しかし本学が成長するように、東農大もさらなる高みを目指し日々まい進している。簡単に越えられる壁はつまらない。進化し続けるライバルを死闘の末に破るのが戦いの醍醐味(だいごみ)だろう。ついに鉄壁を破る明大ホッケー部、その姿を今年も期待したいと思う。
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