中村弾で先制も悔しさ残る結果に/関東大学1部リーグ戦

2024.08.19

 荒天による影響で延期された第11節・東洋大戦が行われた。5分に中村のゴールで先制するも、27分にPKを決められ同点に。その後は、両者激しい攻防も得点を挙げられず。最終スコア1-1で痛恨の引き分けに終わった。

 首位奪還へ、勝ち点3を確実につかみ取りたい一戦。序盤から試合は動く。熊取谷のロングパスに抜け出した中村がGKとの一対一の局面を冷静にゴールに流し込み、先制に成功。「武器の背後への動き出しとスピードを生かせて、自分のイメージ通りのゴールだった」(中村)と自身リーグ戦第9節以来のゴールにうれしさをあらわにした。この勢いで追加点の欲しい明大だったが、27分にPK(ペナルティキック)で同点に追い付かれる。その後は、一進一退の攻防も得点は生まれず、1-1で前半を終える。

(写真:ゴールパフォーマンスをする中村)

 後半開始早々、ロングフィードに合わせた熊取谷のボレーはGKの正面に。前半の苦しい流れを払拭するチャンスを演出も決めきれず。徐々に相手ボールの時間が増えていき、明大の連携ミスからピンチを作るも相手のシュートは枠を捉えきれない。両者決定力に欠ける展開が続いた。終了間際に右サイドからのFK(フリーキック)を獲得。精度の高いクロスを供給も、タイミングがわずかに合わず。そして、ここで試合終了のホイッスル。あと1点が遠かった今試合は、最終スコア1-1の引き分けに終わった。

(写真:ドリブルを仕掛ける内田)

 総理大臣杯全日本大学トーナメントに課題の残る結果となった。「失点後修正できずに、チームとして合わせるべきところを全員で合わせられなかった」と得点を決めた中村もこの結果に悔しさをにじませた。「今の形をよりブラッシュアップしていかないと後期は勝てない」(栗田大輔監督)。日本一に向けて、ここから戦いはより激しさを増していく。

[早坂春佑]

試合後のコメントはこちら