
ラスト1分でまさかの引き分け/関東学生リーグ戦
全国大会出場の足掛かりになるファイナル4出場を賭けた関東学生リーグ第2戦。序盤から堅実に得点を重ね、リードを維持していた明大。しかし第4Qのラスト1分で青学大に得点を許し同点で試合終了。ファイナル4出場へ暗雲立ち込める結果になった。
◆7・7~12・24 第36回関東学生リーグ戦(江戸川区臨海球技場他)
▼8・15 対青学大戦 (駒沢第二競技場)
明大3{1ー0、1ー1、1ー1、0ー1}3青学
第1Q5分、青学大の的確な守備相手に攻めあぐねていた中、流れを変えたのはOFリーダーの市川凛太朗(営4=成蹊)。「やりたいことができずに苦戦していなかった中で、自分が強くマッチアップを仕掛けた。勢いづかせようと思ったシュートを決められたことで流れをつくれた」と振り返る。序盤の明大はボールを保持している時間が長く、落ち着きのある攻めの姿勢が見られた。明大の先制に青学大も奮起。攻めの手が激しくなる。明大のG(ゴーリー)もなんとかしのいでいたが、第2Q3分、ゴール裏からのパスに合わせられ、青学大に1点を返される。9分まで青学大の攻めのターンが続いたが、明大がボールを奪い速攻を仕掛ける。パスを正確に繋げ、AT山崎朝陽(政経3=明大明治)が鋭いシュートを決め2-1で前半終了。
1点リードで迎えた後半戦。序盤から引き続き、青学大の攻勢は緩まない。粘りを見せたものの、第3Q5分、青学大に得点を返され同点となる。青学大ボール支配時間が長く、思うように攻められない時間が続く。しかしそんな状況を打ち破ったのは市川。8分にこの試合2度目のゴールを決め勝ち越す。OFリーダーとして攻撃面でチームを強く引っ張った。市川の大活躍を佐藤颯士主将(商4=徳島市立)は「市川の得点で試合展開が良くなったと思う」と称える。第4Qは良い流れそのままに明大の攻めのターンが続く。このまま試合終了かと思いきや、14分、1点ビハインドの青学大側Gがゴールを離れ速攻に参加。背水の陣での作戦が見事に成功してしまい、ラスト1点で同点に追いつかれ、3-3で終了。
初戦の黒星もあり、ファイナル4出場には痛い引き分け。佐藤は「もう後がないので全勝して圧勝して勝ちにいくだけです」と強い気持ちを見せた。創部以来の目標、学生日本一の達成のためにも最後の最後まで懸命に戦い抜いて欲しい。
[中村慈詠]
試合後のコメント
佐藤
――今日の試合を振り返った感想を教えてください。
「準決勝進出のために危機感を持ってプレーしていましたが、最後に1点決められてしまって。明確に何か変えないとこのまま負けてしまうと感じるので、巻き返さないといけないと今日の試合を終えて思いました」
――前回の慶大戦から力を入れたことはありますか。
「合宿では主にグランドボールと攻守の切り替えをチーム全体で意識していましたが、もう少し詰められるかなとは思います」
――今日の試合で得られた課題を教えてください。
「特にオフェンスでは、下級生の試合慣れのためにいかに声かけできるかが肝心なので、上級生として練習中から声かけを多くしようと思います」
市川
——2得点した時の心境を教えてください。
「オフェンスが停滞している中で、OFリーダーとして自分がプレーでみせることで引っ張っていければなと思っていました」
――今回の試合の攻撃のプランはどのようなものでしたか。
「戦術をいくつか用意してきたので、それを相手のディフェンスの状況を見ながら自分たちで選択していって、コツコツ点数を重ねていくというプランでした。ところどころ戦術の効果が出ましたが、うまくいかないことも多くて苦戦しました」
——今回のリーグ戦の意気込みをお願いします。
「ファイナル4や全国大会へ進むにはもう全勝しか残っていませんが、ここからまた気を引き締めてOB・OGの方やファンの方に勝利をプレゼントしたいと思っているので、応援のほどよろしくお願いします」
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