終盤巻き返し、ベスト4進出/関東大学新人戦

 強豪日大にも勝利し、勢いに乗る本学。準々決勝の相手・大東大は、強力なポイントガードを中心に個人の高い能力が光るチームだ。苦戦を強いられた本学だったが、ベスト4進出に懸ける思いがラスト10分で驚異の追い上げを見せた。

 第1クォーター、本学の攻撃はエース・金丸(晃・政経2)から始まった。連続得点でまずリードを奪う。いつも通りの展開に持ち込みたい本学だったが、この後は得意のミドルシュートがゴールに嫌われ、攻撃のテンポをつかみ損なってしまう。受け身のプレーに回り、ゲームは次第に大東大ペースへ。リバウンドも支配され、序盤から苦しい展開に陥ってしまった。

 続く第2クォーター。新人戦でキャプテンを務める若林(商2)の負傷による不調もあり、いまだ前日までの流れを取り戻せない。好調だった3Pシュートも思うように決まらず、大東大を勢いに乗せたまま、27‐39で前半を折り返した。

 後半も大東大のアウトサイドシュートに苦しめられ、一時は20点差をつけられた。しかし、何とか田村(政経1)、金丸(晃)の3Pシュートで食らい付き、点差を詰める。途中で投入された佐藤(法1)のディフェンスも随所で光り、49‐63で第3クォーターを終えた。

 そして迎えた第4クォーター。本学は気迫のディフェンスで相手の攻撃を徹底的に封じる。それに対し、大東大はターンオーバーを連発。着々と点差は縮まり、最後の5分間は一進一退の攻防が続いた。同点のまま時間は迫り、延長かと思われたラスト4秒。「当然狙って打った」という金丸(晃)のミドルシュートは見事にリングへ。歓喜に沸く中、16年ぶりのベスト4進出を決めた。

 「最後は気合いで集中した」(若林)という言葉通り、第4クォーターで本学が許した失点はわずかに4。試合の入りは本学らしくない展開だったが、最後で意地を見せた。準決勝の舞台でも、明治らしく戦い抜いてほしい。