敵地で躍動 筑波大に完封勝利/関東大学1部リーグ戦

2024.08.04

 第13節は、敵地で筑波大との一戦。18分に熊取谷のゴールで先制し、1-0で後半に入ると90+3分に木内が追加点を挙げる。2-0で試合終了し、リーグ戦では第7節以来の勝利を手にした。

 2000人を超える観客がスタンドから見守る中、首位攻防戦のキックオフ。開始早々、こぼれ球に反応した鷲見がPA(ペナルティーエリア)内でファウルを受けPKを獲得。これを鷲見がゴール右隅に蹴るも、キーパーの好セーブに阻まれる。PK失敗による悪い流れの中、ボランチの永田、常盤を中心にボールを回し、好機をうかがう。18分には「パスがいいところにきて、最後浮かせれば入るなと一瞬で判断できた」(熊取谷)と鷲見のスルーパスに反応した熊取谷が冷静にゴールネットを揺らし、先制に成功する。その後も、前線からのハイプレスやボール奪取後の速攻を起点に攻撃を組み立てるも得点には結びつかず、1-0で前半を折り返す。

(写真:先制点を決めた熊取谷)

 後半も、明大の攻勢は変わらない。両サイドを起点に攻め上がるも、チャンスメイクできず。徐々に、相手にボールをキープされる時間が増えていく。それでも体を張ったディフェンスで、ゴールを割らせない。苦しい時間の中でも、ロングキックからのカウンターを徹底していき相手ゴールに迫る。そして、迎えた90+3分。途中交代から入った木内が藤森からのパスをゴールに流し込みダメ押しの追加点。「トラップはうまくいかなかったが、キーパーを見て落ち着いて決めることができた」(木内)と振り返る。ここで試合終了のホイッスル。藤井のセーブも光り、ゴールを最後まで守り切った明大が2-0と完封勝利を飾った。

(写真:追加点を決めた木内)

 「3バックにしたことで選手が(プレーについて)考え、会話が増えたことで勢いが出て良かった」(栗田大輔監督)と新たなスタイルに手ごたえを見せた。「失点0での勝ちというのをもっと突き詰めていって、これからにつなげていきたい」(藤井)。チームを支える明大の守護神は、優勝へ導くキーマンとなるだろう。

[早坂春佑]