
慶大の壁を越えられず ファイナル4出場へ痛い黒星/関東学生リーグ戦
夏らしい爽やかな天気に恵まれ、男子部の第36回関東学生リーグ戦が幕を開けた。第2Qまでに5得点を許すも、第3Qには迫真の追い上げを見せて2点を返す。慶大の堅い守りに阻まれ、ダメ押しの1点を許し、2―6で敗北。慶大の壁の高さを思い知らされることになった。
◆7・7~12・24 第36回関東学生リーグ戦(江戸川区臨海球技場他)
▼7・13 対慶大戦 (慶大日吉キャンパス陸上競技場他)
明大2{0ー2、0ー3、2ー0、0ー1}6慶大◯
7分時点まで膠着(こうちゃく)状態にあった第1Qに風穴を開けたのは慶大だった。ディフェンスの合間を縫うような鋭いシュートを決められ先制点を許してしまう。明大も得点のチャンスを作るが、すんでのところで阻まれる。佐藤颯士主将(商4=徳島市立)は、「チャンスのシーンはあったが、攻め急ぎすぎて離されてしまった」と振り返る。その後もさらにダメ押しの1点を奪われ、第2Qへ。10分まで慶大の激しい攻撃を耐え続けていたG(ゴーリー)もついに決壊し、立て続けに3点を奪われてしまう。前半は慶大のボールの占有率が高く、ゲームの主導権を握られてしまった。
5点を追い上げる形で迎えた後半戦、これまで攻めあぐねていた明大もパスをうまく繋げ、MF金井勇樹(情コミ4=明大中野)が1点を返した。「僕がディフェンスからブレイクという形でオフェンスのコートまで走ってそこを佐藤がいいパスを出してくれたので決めきれた」と当時の状況を語る。これを契機に奮起した明大は慶大の攻撃を受け流し、11分にはOFリーダーの市川凛太朗(営4=成蹊)が続けて得点し意地を見せる。しかし、第4Qは開始1分で慶大が得点を奪う。完全に流れを断ち切られ、そのまま試合は終了。強豪校の強さを見せつけられる試合となった。
開幕戦に黒星を喫したHUSKIES。春の六大学戦では勝利した慶大に対し、佐藤主将は今回の敗因を「自分たちがしたいことや用意してきたことを封じられて満足に出せなかった印象がある」とする。ファイナル4進出のためにもう負けられない今大会。次回は躍動する姿を見せて欲しい。
[中村慈詠]
試合後のコメント
佐藤
——今年度のHUSKIESはどのようなチームですか。
「勢いに乗ったら強いチームかなと思っています。緊張しやすい人が多いですが、波に乗ったらテンション上がっていくタイプなので。2戦目も追い込まれているので、次からはしっかり勢いに乗っていけるように準備したいなと思います」
市川
——今日の試合を振り返った感想を教えてください。
「前半は相手に押される展開で、自分はOFリーダーとしてゲームコントロールをして、立て直したかったのですが、その立て直しがうまくいかなくて、全体的なゲームに対するギアチェンジが早くできなかった印象です」
——得点を決めたシーンを振り返った感想を教えてください。
「自分の得意な形に持ち込めたので、苦しい時に1点取れたのは良かったなと思っています」
金井
——今年度の目標を教えてください
「初戦に得点していい形を作れたので、今後もそれを継続して攻守ともに貢献していきたいなと思っています」
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