惜しくも入賞逃す/全日本学生選手権

1999.01.01
 「パン!!」。吸い込まれるように、矢は真っ直ぐ的に向かっていく。順調に予選を通過し、男子・女子共に決勝トーナメントに駒を進めた。
男子決勝トーナメント二回戦。相手は最強のライバル中大。それでも本学には「力は十分」(島倉・農4)あり、気持ちの面でもけっしてひけは取らない。「よっしゃあ!!」好調なすべり出しを見せ、応援にも力が入る。だが、当たりが悪くなり少しずつバツが目立ち始めてしまう。結果は14中-19中。強豪を前に惜しくも二回戦突破はならなかった。
 女子団体は決勝トーナメント一、二回戦を勝ち上がり、東農大戦を迎えていた。力は互角、それ以上にも思えた。「一本目バツで焦ったけど、次で立て直した」(山口・文3)。こちらが当てれば東農大は外し、外せば今度は向こうが当たるという一進一退の攻防戦が続く。勝負は同中競射に持ち越された。ここでもお互い譲らない。残すは三苫の一本だけ。しかし、矢が的に当たった時のあの気持ちのいい音は聞こえてこなかった。「手応えは悪くなかった」(三苫)が三回戦敗退に終わった。
 個人では山口が決勝に進出するも、小さな八寸的に狙いが定まらず入賞にはあと一歩届かなかった。また今年は遠的選手権も行われ、本学からは1年生ながらもセンスの良さを見せた鈴木(営1)が決勝に駒を進める。そのうまさに入賞は確実かと思われたが、決勝二本目で涙をのんだ。
 惜しい結果が続いた今大会。今後の課題は「緊張の中でどれだけ落ち着いて引けるか」(三苫)。精神的にも強くならなければならない。9月から始まるリーグ戦。今大会をバネに、現在二部の男子は一部昇格、女子はリーグ戦優勝を目指す。