東国大に1―1 3節連続ドローで足踏み/関東大学1部リーグ戦

2024.07.14

 「アミノバイタル®」カップ優勝という今年最初のタイトルを獲得した明大。関東大学1部リーグ戦(リーグ戦)第10節は敵地で東国大との一戦に臨んだ。前半は流れを作れず、45+1分にPKから失点。それでも87分、鷲見がシュートを決め同点弾。1-1で試合終了となった。

 前半は〝明治のサッカー〟ができなかった。12分、前線でボールを受けた真鍋が逆サイドのスペースにボールを供給。抜けた中村がゴール前まで迫るも得点できず。その後も何度かチャンスを作るが、相手のテンポを崩せず押し込まれる展開が続いた。「しっかりチャンスを決めることや、相手に合わせないこと。そこはすごく大事な要素になってくる」(栗田大輔監督)。なかなか流れをつかめない中45+1分、相手にPKを獲得され先制点を許す。

(写真:失点直後の選手たち)

 痛恨の失点をし迎えた後半戦。「(前半は)相手と同じ土俵でサッカーをしていた。蹴ってばかりでつなぐところができていなかった。改善点というよりは明治のサッカーをしようという話になった」(永田)。HTを経て気持ちを新たにした明大は、前半よりもボールを保持し、敵陣へ攻め込む場面が増える。しかしフィジカルの強い相手の守備を前にシュートへの道を切り開けない。このまま今季リーグ戦初の敗北となるかと思われたが87分、試合が動く。左サイドからファーサイドに上がったクロスがシュートにつながる。これを相手GKに阻まれるも、チャンスを見逃さなかった鷲見がボールを押し込み得点に成功した。「思い切ったプレー、大胆にシュートを打つこと、やりきるプレーっていうのは必要なのかなと思う」(鷲見)。その後は追加点を狙う両校の争いが白熱するも点は入らず。そのまま1-1で試合は終了し、今季リーグ戦初の黒星からは免れた。

(写真:DF陣を牽引した永田)

 アミノバイタル杯優勝後初めて行われた公式戦となる今試合。だが、その勢いのまま〝圧倒〟という目標を成し遂げる結果とはならなかった。「きちんとうちのリズムでサッカーをやっていれば、勝ち点3が取れるゲームだったかなと思う。明治らしくサッカーをやる。プロが決まろうが優勝しようが何があろうが全く関係ないので」。栗田監督のこの言葉通り、リーグ戦王者となるためには、どんな時でも〝明治のサッカー〟を体現しなければならない。明大は現在、リーグ戦3試合連続引き分けという結果に終わっている。初タイトルは獲得したものの、明大の見据える先はさらに上にある。

[藤原茉央]

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