
堀が最優秀選手賞を受賞! 明大は今季を3位で終える/関東大学2部リーグ戦
関東大学2部リーグ戦(リーグ戦)最終節。相手は3連勝中の日体大。バンタム級の堀太虎主将(商4=花咲徳栄)とライトウェルター級の渡辺健心(文4=黒沢尻工)の引退試合となるも2-5で敗戦を喫した。しかし、フライ級の福留想大(商1=習志野)、バンタム級で堀が勝利を挙げる活躍をみせた。チームは今季を2勝3敗の3位で終え、今季全勝の堀は最優秀選手賞を獲得した
◆5・11~7・13 第77回関東大学2部リーグ戦(後楽園ホール)
▼7・13対日体大戦(後楽園ホール)
明大2―5日体大○
▽フライ級
◯福留(WP4―1)高田
▽バンタム級
◯堀(3回・ABD)比嘉
▽フェザー級
辻本(WP0-5)川瀬一○
▽ライト級
石川(WP1-4)川瀬克○
▽ライトウェルター級
渡辺(2回・RSC)川端◯
▽ウェルター級
奥山(1回・RSC)墨○
▽ミドル級
藤山(WP0-5)中園 ○
最初にリングに上がったのは、今季ここまで全勝の福留。序盤から相手に距離を詰められ、先にダウンを取られる。「アウトボクシングをする指示があったが、相手の圧力もあって自分のボクシングはできなかった」(福留)。それでも、焦りを見せず着実に攻め続けダウンを取るなど、4-1で判定勝ちをつかむ。続くバンタム級には、堀が登場。両者けん制が続く中、相手のスキを逃さず強烈なボディーをたたき込む。「少し動きが硬くなってしまっていたけど、3R目に1発アッパーで仕留められてよかった」(堀)。得意の左ストレートを武器に終始相手を圧倒し、3R途中でのABD勝ちを収める。フェザー級には辻本柊哉(文2=高松工芸)、ライト級には石川凛太朗(文1=川之江)が登場。両者、持ち前の力を発揮し善戦するも判定負けを喫する。5番手は渡辺健心がライトウェルター級で出場。今季1戦目に倒れてから、出場がない中で調整し迎えたラストマッチ。「勝ちたいという思いでモチベーションを保ってきた」(渡辺)と熱い思いのこもったボクシングを展開し、強敵相手にいい当たりを連発。しかし、相手の強打にダウンを取られ、RSC負けとなる。後がない中、迎えたウェルター級には奥山湧介(文3=日大山形)が登場。早々にダウンを取られ苦しい展開となるも、自分から距離を詰め果敢に攻めていく。しかし、相手の強打をたたき込まれRSC負けとなった。「最後まで詰めて、気持ちの入ったいい試合をしていた」(西尾忠久監督)。最後を託されたのは、藤山成悟(商2=上市)。ケガからの復帰戦となった今試合。序盤は、アウトボクシングでスキをうかがっていく。3Rには、距離を詰めていき連打で攻勢に出るも1-4で判定負けとなった。最終戦を勝利で飾ることができず、悔しい結果となった。明大は今季を3位で終えるも、福留と堀が今季全勝を達成。さらに、堀は明大史上初の2年連続で最優秀選手賞を受賞した。「5戦全て勝ち抜いて、最優秀選手賞を取るという目標を達成できて、素直にうれしい」(堀)。
目標であった2部優勝を達成できなかったが、チームにとって実りあるシーズンとなった。「数字上では3位という結果でしたが、一人一人がしっかり成長していったシーズンだった」(西尾監督)。「今年の悔しさを持って、来年の2部優勝に向けて頑張ってほしい」(堀)。今季で創部100周年を迎えた明大ボクシング部。伝統を受け継ぎ、目指すは2部優勝。達成に向けてこれからも突き進んでいく。
[早坂春佑]
――試合後のコメント
西尾監督
――4年生の存在はいかがでしたか。
「最後の試合で見せてくれたハートの強さは後輩にも伝わったと思いますし、最後にいいものを残していってくれました」
――来季に向けての意気込みをお願いします。
「今回の結果が自分たちの現状の立ち位置などで、日体大や東農大と競れるくらいまで練習をしっかり突き詰めてやっていって優勝を狙っていきたいです」
堀
――キャプテンとしてのプレッシャーはいかがでしたか。
「プレッシャーは大きかったです。初戦を負けてしまって優勝は難しい状態だったので、それでも上の順位を目指そうとやってきていて、その中でどの試合でもいい流れをつなげたのですごくよかったです」
――4年間で印象的だったことを教えてください。
「自分たちの代で2部リーグに上げてやろうという気持ちで入部して、2年目に昇格して後楽園ホールで戦うことができました。小さい頃から後楽園ホールで戦うことは夢だったので、その夢をかなえることができて良かったなと思います」
渡辺
――4年間で印象的なことを教えてください。
「試合で勝てなかったというのは心残りではあるのですが、仲間と一緒に過ごした全ての時間が本当にいいものだったと思っています」
――後輩に向けて一言お願いします。
「明治が強いというのは全員分かっていると思うので、自信を持ってプレーしてほしいです」
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