1勝2敗で11位 一桁順位獲得ならず/東日本学生1部リーグ戦本選
東日本学生リーグ戦2日目。明大は初日の結果により9位から12位を決める3位リーグに回った。神大に勝利するも、専大、東洋大に惜敗。目標の一桁順位には届かず、11位となった。
◆6・24~26 東日本学生リーグ戦(駒沢屋内球技場)
▼1部順位決定リーグ
1R 明大3ー4専大◯
2R◯明大4ー3神大
3R 明大3ー4東洋大◯
【2日目】
1日目の結果により3位リーグに進んだ明大は初戦で専大と対戦。序盤は小川礼寿(文1=飛龍)や曽野壱晟(文2=いなべ総合)の活躍で先に2勝するも、その後専大の猛攻を止めることができず、3―4で惜しくも敗れた。
2戦目、神大戦の先陣を切ったのは太田匠海(営4=いなべ総合)。序盤から果敢に攻め、見事勝利を収めた。1―2で迎えた4番手の清水大輔(営4=鹿島学園)は第1P58秒から、相手の攻撃をうまくかわし、バックとローリングで一挙に4点を奪う。それからも場外への押し出しや相手のミスを逃さずにバックを取るなどし、テクニカルスペリオリティ勝ちを収めた。続く5番手の曽野は開始1分2秒、足を取り2点技を決める。その後は「最初点を取った時に、(相手がディフェンスに重きを置いていて)もうこれ以上点を取るのは難しいかなと思った」とロースコアでの展開を選択し、2―0で試合終盤へ。ところが、残り時間25秒で場外に押し出されると、そのまま相手の圧に押され2―3と逆転を許してしまう。だがここで明大サイドがチャレンジを要求し、成功。スコアは2―2に。そして残り8秒間、相手の決死の猛攻をかわし切り、ビックポイントで勝利。最終的にチームも4―3で白星を飾り、1勝1敗で2日目を終えた。

【3日目】
リーグ戦最終日、最後の相手は東洋大だ。「過去ずっと勝ち切ってきた相手だったので、少し有利な気持ちでいたことは間違いない」(森陽保監督)。ここまで1勝1敗の明大にとって、何としても勝ちたい戦いだった。1戦目に出場した清水が、2―1で勝利を挙げチームに流れを引き寄せる。2番手には小川が登場。「緊張と不安があったが自分のレスリングができたと思う」(小川)。ルーキーが値千金の活躍を見せ明大が先行する。しかし、3試合目を落とし4試合目も「僕が勝ったら王手という状況でいい流れだったが、負けてしまった。期待に応えられなかったのが悔しい」(曽野)。2試合連続で落とすも、5戦目を勝利し、3―2で迎えた勝てば勝利が決まる第6カード。明大からは加賀田柊生主将(政経4=文化学園大杉並)が出場した。第1Pは拮抗(きっこう)した試合の中、加賀田がパッシブで1点先制する。意地と意地がぶつかり合い、お互いに得点を許さない。続く第2P、同じくパッシブで失点してしまう。猛攻を仕掛けるも時間内に決め切れずラストポイントで敗北を喫した。「(自分にとって)最低な試合。キャプテンとして勝たなければならないところでチームを勝たせることができなかった」(加賀田)。主将にとって後悔の残る悔しい負けとなった。勝負の行方は最終戦の菊地一瑳(政経2=埼玉栄)に託されるも、試合の流れを完全に渡してしまった明大は約1分半で敗北。11位でリーグ戦を終えた。
1部残留には成功したものの、目標の一桁台の順位には届かず、悔しい結果に終わった。「戦える形にはなってきているが3―4とあと1つで勝ち切れないのが今うちのチーム。このもう1勝取り切るという練習ができていなかった」と森陽保監督は悔しさを滲ませた。しかし、その中でもルーキーの活躍や今大会で大成長を遂げた選手がいるのは大きな収穫である。加賀田主将率いる明大レスリング部のこれからに期待だ。
[保坂啓太郎、杉山瑞希]
試合後のコメント
2日目
清水
――専大戦を振り返っていかがですか
「過去2回ぐらい対戦したことがある人で、その時からポイント差がつかない、1ポイント2ポイントの試合になるというのは分かっていたので、それでも最後まで勝ち切ろうと思っていた中で、最後逆転して勝つことができたので良かったです」
――神大戦を振り返っていかがですか
「下の階級の選手でしたが6分間ずっと攻めてくるタイプで、自分からはあんまり展開をつくることができませんでした。相手のミスをしっかりポイントにつなげられた部分は良かったかなと思います」
曽野
――専大戦を振り返っていかがですか
「専大戦の相手は去年負けていて、その時も接戦だったんですけど、今回勝ち切れたのは、それまでの試合で勝って僕につないでくれた選手や応援の力があったのかなと思います」
3日目
森陽保監督
――来年度の目標を教えてください。
「1部残留という形にはなりました。ただ、この結果に満足することは全くなく、少しでも順位を上げていく、そして今年少なくとも負けた大学にリベンジしていくという強い気持ちを持ってチームを強くしていきたいです」
加賀田
――今大会を振り返っていかがですか。
「チーム全体としては3、4年生が取らなきゃいけないところで取れなかったところがありました。そこは上級生としてしっかり後輩に背中を見せながら勝つことができなかったです」
小川
――東日本学生春季選手権への意気込みをお願いします。
「新人戦もたくさん強い選手はいると思うんですけど、その中でしっかり自分も食らいついて入賞することが目標です。そのためにこのリーグ戦で見つけた課題を克服し、自分の強みを伸ばします」
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