最大5点差巻き返し リーグ初戦引き分けスタート/関東学生リーグ戦

 7年ぶりリーグ制覇に向けて、幕を開けた第36回関東学生リーグ戦。開幕戦となった初陣の相手は昨年度ファイナル4で敗れた立大。前半にペースをつかめず5点差をつけられるも、後半では攻撃がかみ合い巻き返しに成功する。大観衆の中行われた紫合戦は同点で試合終了となった。

◆7・7〜12・29 第36回関東学生リーグ戦(大井ホッケー競技場メインピッチ他)
▼7・7 対立大戦(富士通スタジアム川崎)
明大7{0―3、1―3、2―0、4―1}7立大

 第1Qでは両者譲らず拮抗した展開が続く。均衡が破られたのは第1Q後半。相手のパス回しから守り体制を崩され、先制点を許す。その後も勢いを止められず立大ペースで試合が進み0―3で第1Qを終えた。

 得点を挙げたい明大は第2Q、MD田村葵(農4=大和)のショットで待望の1点をスコアボードに刻む。しかしその後、相手の鋭いパスから繰り出されるショットを止めることができず3点を献上する形に。5点差をつけられ、巻き返したい明大は第3Qで意地を見せる。相手のショットをG村田知沙都(政経4=東京女学館)がセーブするなど鉄壁の守りでボールを奪うと、的確なパスから連続得点を挙げ、試合は3―6に。試合の明暗は最後の第4Qに委ねられた。

 第4Qでは守り体制に入った立大に対して積極的な攻撃を仕掛ける。途中、イエローカードとレッドカードにより数的不利になる場面があったが得点を許さず。「昨年度のリーグ戦でも経験があり、チームの中でも想定していたことなので焦ることなくプレーができた」(田村)。ピンチを脱し流れは明大に。ディフェンスの間をかいくぐるAT熊谷和花(商4=多摩)の痛烈なショットを皮切りに5点目、6点目と立て続けに得点を重ねる。1点差に迫るとゴール裏からのパスで相手の体制を崩し、熊谷のショットがさく裂。そのまま流れに乗り勝ち越したい明大だったが、終了のホイッスルが鳴り響き試合終了となった。

 過去4年間黒星を喫していた因縁の相手・立大に引き分けとなった明大。「まだまだ課題がたくさんある」(田村)と試合の中ではパスのミスやショットを外す場面も見受けられた。課題こそ残るも、昨年度から出場経験のある選手も多く残る今年度の個々の能力は十分。悲願の日本一へ向けて、今年度の躍進に期待だ。

[伊原遼太朗]

試合後のコメント
田村
――今日のご自身の得点シーンを振り返っていかがでしょうか。
 「最後のシュートは、4Qビハインドで絶対に決めないといけない場面でのフリーシュートだったのですが、練習でたくさんやってきたので自信をもって打つことができました」

――後半に一気に追い上げを見せましたが、その点を振り返っていかがでしょうか。
 「勝敗を気にせずに最後まで戦うことができたということが後半の追い上げにつながったと思っています」

――今年度のチームの強みを教えてください。
「今年のチームの強みはどこからでも点が取れる個の強さだと思っています。だからこそその強みを活かすための個人戦術、細かい基礎技術を高めていきたいです」

――今後の意気込みをお願いします。
「まだまだ課題が沢山あるので、そこをしっかり次の試合までに変えきって、日本一に向かって進みたいと思います」