スクラッチで明大勢が表彰台を独占 マディソンは2位/全日本学生選手権トラック2日目

2024.07.08

 トラック種目の学生日本一を決める今大会。スクラッチに出場した小泉響貴(政経3=浦和北)、鈴木澪(政経2=松山学院)、片岡遼真(法4=福井県立科学技術)が1位、2位、3位フィニッシュを果たす。マディソンでは片岡・小泉ペアが2位。明大の選手同士で良きライバル関係を築きつつも、チームで強くなろうとしている姿も垣間見ることができた。8月の全日本大学対抗選手権(インカレ)でさらなる飛躍を誓う大会となった。

◆7・6〜7 全日本学生選手権トラック(TIPSTAR DOME CHIBA)
▼男子ケイリン
吉田——8位
▼男子スクラッチ
小泉——1位
鈴木——2位
片岡——3位
小久保——6位
▼男子マディソン
片岡・小泉——2位

 1周250メートルのコースを6周走り、最終的な順位で勝敗を決めるケイリン。男子ケイリンには明大から吉田唯斗(政経3=学校法人石川)、藤澤佑成(営1=岡山県立興陽)が出場した。いずれも予選敗退となったものの、吉田は敗者復活戦で1位となり、次のステージへと駒を進める。1/2決勝では惜しくも敗れたが、7位から12位を決める順位決定戦では、常に先頭争いをする走りで2位でフィニッシュし8位となった。

(写真:ケイリンで力走する吉田)

 60周走り、ゴールの着順で順位を決める男子スクラッチ決勝には、前日の予選を通過した4人が出場した。序盤から先頭でレースを引っ張る展開となった明大勢は、中盤になっても常に先頭争いを続ける。後半、他大の選手が落車してしまい、安全確保のためレースニュートラルになる時間もあったが、レース再開後も明大勢が先頭でレースを進める展開は変わらず。最後は小泉、鈴木、片岡と廣田汰也(鹿屋体育大)の4人による激しいレースが繰り広げられ、残り1周を過ぎた時点で抜け出した小泉が1位、鈴木と片岡はゴール前に抜け出し、2位、3位フィニッシュとなった。前日の片岡の「表彰台を独占できるように頑張る」という言葉を実現してみせる、圧巻の走りだった。

(写真:ゴールの瞬間、ガッツポーズする小泉)

 10周ごとに順位に応じてポイントが入り、2人で交代しながら80周までの合計獲得ポイントを競う男子マディソンには、片岡・小泉ペアが出場した。70周終了時点まで着実にポイントを獲得した明大は、最後の10周を残し中大と同ポイントで首位に並ぶ。最後まで熱い一騎打ちを見せたが、パスミスがあり、2位でレースを終えた。

(写真:ハンドスリングを行う片岡・小泉)

[安田賢司]

試合後のコメント
片岡
——スクラッチで1位、2位、3位フィニッシュできたのはいかがでしたか。
 「自分も優勝したかったですが、中距離みんなで強くなりたいという思いもあるので、みんなで強くなっていく過程が素敵だなと感じました。みんなのために走るのも悪くないと思いました」

——インカレに向けた目標を教えてください。
 「僕は4年目ということで最後の大会なので、出る種目全てで優勝狙って頑張りたいと思います」

小泉
——スクラッチ優勝して、どのように感じていますか。
 「うれしい気持ちもありますが、片岡さんが最後自分のために走ってくれたようなものなので、2人で取った優勝という感じです」

——マディソン2位という結果はどう捉えていますか。
 「本当に心強い先輩と走れました。最後パスミスしてしまったのが響いてしまったので、インカレはしっかり練って片岡さんと優勝したいと思います」

鈴木
——今回の結果はどう捉えていますか。
 「率直に言うと、優勝したかったなという気持ちです。けれど、1位が(小泉)響貴さん、3位も片岡さんだったので、純粋にうれしいわけではありませんが、良かったかなと思います」

——一緒に走った明大の選手は心強かったですか。
 「個人でやっていましたし、もうライバルでした。自分が逃げたら他の明治の選手も追いかけてきて。正直やめてくれと思っていました(笑)」