ベスト16敗退 日本一の夢途絶える/全日本大学総合選手権・団体の部

2024.07.07

 全日本大学総合選手権・団体の部(団体インカレ)の決勝トーナメント初戦では大阪経済法科大に圧勝。続く2回戦の対戦相手は専大となり、春季関東学生1部リーグ戦(春リーグ)のリベンジマッチとなった。1番の松田が3-0で完勝しチームは勢いづいたかに見えたが、その後相手の迫力に押されて1-3で敗北。全日本制覇の夢はベスト16で途絶えることとなった。

 団体インカレの3日目は決勝トーナメントが行われ、明大は初戦で大阪経済法科大を完封し、優勝に向けた道を順調に歩みだしたかのように思われた。
 2回戦の相手は春リーグで唯一の黒星を喫していた専大。春リーグのリベンジが期待されたが、試合は思わぬ展開を迎えた。1番を託された松田歩真(商4=野田学園)は第1ゲームから積極的なプレーで相手に主導権を与えず、ゲームをつかみ取る。「最初から最後まで絶対に負けないという強い気持ちを持って立ち向かっていくことができた」と終始相手を圧倒。専大のルーキーを3-0で下し、チームに勢いをもたらした。この流れを維持したい明大だったが、2番・飯村悠太(商2=野田学園)はサーブでリズムをつくることができず、相手に試合の流れを握られる。ゲームカウント0-2とリードされながらも粘りのプレーを見せて第3ゲームを意地で取り返すが、相手も盛り返し勝利のバトンをつなぐことができなかった。

 試合を振り出しに戻され、関東学生選手権の優勝ペアである飯村・木方圭介(政経1=野田学園)組には大きな期待が寄せられた。しかし序盤から相手の攻撃に押され、第1、2ゲームを続けて落としてしまう。第3ゲームでは6連続ポイントを獲得するなど調子を取り戻したかに見えたが、相手のペースにのまれて1-3で敗北。後がない中を任された4番の芝拓人(情コミ1=野田学園)も専大優勢の流れを変えることができず完敗した。春リーグに続けて専大に敗北し、明大はベスト16で団体インカレの舞台から去った。

 大きな目標であった団体インカレでも優勝を逃し、明大は春リーグからいまだにタイトルを獲得できていない。平賀龍生主将(文4=明豊)はまさかの敗戦に悔しさをあらわにしながらも「今からできることをしっかり改善していって、最後の団体戦となる秋リーグ(秋季関東学生1部リーグ戦)ではリベンジをして優勝したい」と、新たな目標を掲げた。明大が王者に復活する時が待ち望まれる。

[大島菜央]

試合後のコメント
松田
――大会を終えた率直な気持ちをお聞かせください。
 「春優勝を逃してからインカレに向けて、本当にこのことだけを考えて練習してきたので、それが結果にならずすごく悔しいです」

――松田選手は最後の団体インカレとなりましたが今大会を振り返っていかがですか。
 「自分たちが最高学年でチームを引っ張るという立場でこうして結果が出なかったというのは自分たちの責任でもありますし、そこは本当にチームのみんなや応援してくださる方に対して申し訳ない気持ちでいっぱいです」

平賀
――ベンチから見て今日のチームの雰囲気はいかがでしたか。
 「1番の松田の試合からすごくいい勢いで入っていましたし、 応援もガッツと向かっていく気持ちで戦っていて良かったというところがありました。2番からは少し受け身になってしまって、ネガティブに考えるところが多かったと思います」

――後輩にどのようなことを伝えていきたいですか。
 「やはり優勝する実力はあると思いますし、1、2年生が3人出場しているので、これからのメンバーがあまり変わらないという点ではすごくいいメリットだと思います。トーナメントで勝っていくというのはすごく難しいことだと思うのですが、厳しい組み合わせを引いた中でもしっかりと勝ち切れる実力をつけてほしいです」