
2種目優勝 男女ともに表彰台へ/全日本学生選手権トラック1日目
トラック種目での学生日本一の座をかけたレースが2日間に渡って行われる。初日は、渡部春雅(政経4=駒大高)が女子3㎞インディヴィデュアル・パーシュートで優勝、女子ポイントレースで2位。タンデム・スプリントの吉田唯斗(政経3=学校法人石川)・本田音輝(営2=松山工)ペアが優勝と輝かしい成績を残した。さらに、男子スクラッチでは4人の選手が予選を突破し、2日目に行われる決勝への進出を決めた。
◆7・6~7全日本学生選手権トラック(TIPSTAR DOME CHIBA)
▼女子ポイントレース
渡部――2位
▼女子3㎞インディヴィデュアル・パーシュート
渡部――1位
▼男子スプリント
宮崎――ベスト8
▼男子タンデム・スプリント
吉田・本田――1位
▼男子スクラッチ
小久保――予選1組3位(決勝進出)
片岡――予選2組1位(決勝進出)
小泉――予選2組3位(決勝進出)
鈴木――予選3組1位(決勝進出)
10周ごとに順位に応じてポイントが入り、60周までの合計獲得ポイントを競うポイントレース。女子ポイントレースに明大から渡部が出場した。10周終了時点で5ポイント獲得のトップ通過をすると、その後も2位、3位と上位層に名を連ね確実にポイントを獲得。トップと9ポイント差の2位入賞を果たした。「2位という結果は力負けなので、自分の中では納得している」(渡部)。また渡部は、3㎞インディヴィジュアル・パーシュートにも出場。最終レースに登場すると、中盤で相手を追い抜き、大きくリードを奪う。ポイントレースでは敗れた水谷(日体大)の記録を上回るトップタイムを記録し、見事に優勝を手にした。「ポイントレースと大体同じ選手が出場するが、気持ちを切り替えて集中した」(渡部)と納得のいく走りができたことを語った。

2人乗り用の自転車に乗って周回タイムを競うタンデム・スプリント。この、学生間の大会のみで行われる種目で吉田・本田ペアが躍動を見せた。予選を1位通過すると、続く1/2決勝、決勝と全てのレースで先に白星2つを奪う圧巻の走りで優勝を果たした。「自分たちの想像をそのまま表せた。全部、先行で追い込んでストレートに勝てたのが良かった」(吉田)と笑顔でレースを振り返った。本田は昨年度の全日本大学対抗選手権(インカレ)で同競技に同ペアで出場し、3位だったことを振り返り「去年のインカレで僕の気持ち負けで落とした勝負があり、今回はそのようなことがないように対策した。対策の結果がレースに出た」と技術面だけでなく、メンタル面でも対策を重ねたことを明かした。

明大から片岡遼真(法4=福井県立科学技術)、小泉響貴(政経3=浦和北)、小久保瑠惟(営3=北桑田)、鈴木澪(政経2=松山学院)の4人の選手が出場したスクラッチ。ゴールの着順のみで順位が決定するこの種目では、初日に行われた予選を4人とも突破。「表彰台を独占できるように頑張る」(片岡)と、2日目の表彰台を目標に見据えた。
[小松錦葵]
試合後のコメント
渡部
――インディヴィジュアル・パーシュートのレースプランはございましたか。
「後半垂れてしまうことが多いので、今回は垂れないように前半から一定のペースで行こうと思っていて、それ通りにできたので良かったです」
吉田
――レースを振り返っていかがですか。
「今日はいつもと違って3周回の戦いになって、その変更に対応できるか不安だったんですけど全部勝てたので良かったです」
本田
――レース展開はいかがでしたか。
「ストーカーっていう後ろでのエンジンとしての役割だったので、前のパイロットの吉田さんが腰を上げたら全力で行きました」
片岡
――レースプランで意識していたことはございますか。
「1位で上がりたいと思っていたので他の選手と力の差を見せたかったです。数人の逃げを逃さないことを意識していました」
――マディソンに向けて意気込みをお願いします。
「自分たちのチームが1番息が合っていると思うので有利な展開に持ち込んで、優勝できるように頑張ります」
小泉
――レースプランで意識していたことはございますか。
「ノープランで。脚の力の差を見せようと少し踏んで、明日の決勝でビビらせるような走りができたかなと思います」
――マディソンに向けて意気込みをお願いします。
「心強い片岡さんがいるので2人で協力して優勝取ります」
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