朝日大に快勝! 2年連続の王座3位/全日本大学王座決定戦

2024.07.02

 全日本大学王座決定戦(王座)もついに最終戦を迎えた。3位決定戦の相手は昨年度と同じ朝日大。今年度も勝って王座を終え有終の美を飾りたい。第1QにFW宮崎航希(法1=丹生)がPC(ペナルティコーナー)を決めたタイミングを皮切りに勢いづき、さらに追加点を挙げる。第2Qで朝日大に1失点となったものの、最終スコア4―1で王座3位に輝いた。

 「昨日の試合は相手(立命大)のプレスが速く、こっちのボール支配率が低かったので、今日はしっかりボールを持って自分たちのペースに持っていこうと話していた」(MF児玉陽向・政経2=横田)。試合序盤から緻密なパス回しでボールを持ち続ける。第1Q6分、PCで生まれたこぼれ球を宮崎がゴールに押し込み先制点を挙げた。相手サークル内でカットしたボールをFW鈴木舞白(営2=天理)が逃さず決めたことで、完全に明大のペースで試合が展開。続く第2Q、明大がカウンターで前線へ攻め上げるとFW山村晃生(営4=岐阜総合学園)がサークルライン際から大胆なシュートを放つ。高めのボールでキーパーをかわし、ゴールへ見事入った。朝日大に失点を許したものの、明大リードは変わらず3-1で前半戦が終了した。

 第3Qでも勢いの落ちない明大。開始3分に獲得したPCで、FW齋藤偉颯(法2=今市)からMF小林正人主将(政経4=今市)への素早いパス回しを見せる。シュート阻止に滑り込むキーパーの足の上を抜け、シュートを決めた。第4Qでは追加得点はかなわなかったが、3点の差をつけ明大が勝利を収め、昨年度同様王座3位の座を守り抜いた。

 3日間に渡り行われた王座。「みんな勝つ気持ちを持っているし、一人一人がベンチ内でもすごくコミュニケーションを取っていたのでそこは成長していると思う。今後の課題としては、相手に対策された中でどうしていくのかということを、もっと普段の練習から全体で話し合いたい。自分もキャプテンとしてもっと責任を持って周りを助けられれば良いなと思う」(小林正)と振り返る。新たな収穫と課題を糧に全日本学生選手権、そして3年ぶりの全日本選手権に挑む。

[熊谷実夏]

試合のコメント
小林正
――昨日負けてからチームの切り替えはどのようにしましたか。
 「昨日負けてレベルの差を痛感しても、向こうが強いことは完全に割り切っていたので、みんなで切り替えて、今日はガンガン前から行くようにしました。気持ちは結構ポジティブになれたので良かったと思います」

――近年の明大からは勝負強さを感じます。
 「3位決定戦はもう優勝がなくなって、吹っ切れたメンタルになっているので結構気持ち的にも余裕を持ってできています。ただ、今後の課題としては準決勝、決勝に行くというプレッシャーを全体で感じているので、そこはキャプテンとして自分が周りを鼓舞して、気持ちを落ち着かせて、緊張を和らげることをしないといけないなと感じています」

山村
――課題点はありましたか。
 「自分たちが今年からやっているフォーメーションが昨日の立命戦だったり対策されたりすると弱かったり、急にポジションの変更がある時に、その対応がまだついていけないところが課題点であると思います」

児玉
――試合全体の振り返りをお願いします。
 「昨日と比べると明大がボールを持つ時間も長くて、 相手のプレスもうまいことかわせたので、そこは昨日から改善できて良かったと思います」