新シーズン開幕 FS住吉1位、江川3位/アクアカップ

 6月29日、30日にアクアリンクちばで行われたアクアカップに、住吉りをん(商3=駒場学園)、江川マリア(政経3=香椎)が出場した。新プログラムで挑んだ今大会で、住吉はSP(ショートプログラム)で2位、FS(フリースケーティング)で1位、江川はFSで3位につけた。

◆6・29〜30 アクアカップ(アクアリンクちば)
▼シニア女子

 
 一際大きな歓声を背に受けリンクに登場した住吉。今年度初の実戦となる今大会で新プログラム『Un homme qui me plaît』を披露した。壮大な曲調に乗りながら、指先まで洗練された繊細かつダイナミックな振り付けで「女性の力強さ、心の強さがあるなと感じる」作中の世界観を表現。「大人っぽさが一番印象に残るように作っていただいた」と語る深みのある紫と爽やかな水色のグラデーションが映える新衣装も演技を彩り「自分の見せたいなという感情を乗せて滑れた」と表現面には納得の表情。ただ「6練から氷に全然合わせられなくて、不安なままいってしまった」と演技後半の3回転ルッツでの転倒には悔しさを見せた。

 SPを2位で終え、FSに臨んだ住吉は、緑を基調としたきらびやかな衣装を身にまとい、大歓声の中登場した。今シーズンのプログラムは『Adiemus』。「この曲自体が特に何かの曲というものではないので、振付師と一緒にどのようなストーリーにするかというのを考えたときに、最初は種から根が生えていき、徐々に高く伸びて成長につなげていくというようなストーリーにした」。冒頭の連続ジャンプを成功させ、会場を大いに沸かせると「ここは根が生えていくようにとか、雨に感謝するように動き一つ一つに意味を持たせた」とジャンプだけでなく表現力でも観客を魅了する。そして初めて演技に組み込んだトリプルアクセルは惜しくも成功できなかったものの、抜群の安定感を見せ、堂々の1位で今大会を終えた。

                 (写真:新プログラムを披露する住吉)

 今シーズン初めての試合に臨んだ江川のFSのプログラムは『トゥーランドット』。「今回の曲は歌の部分が多いので、それに負けないぐらい強いスケートをしたい」。こう話すように冒頭の3回転ルッツでは美しい着氷を決め加点を獲得する。ジャンプではその後も大きなミスはなく、とても力強い演技を見せた。また演技最後のレイバックスピンではレベル4を獲得し、指先まで意識を配った華麗な演技で観客を大いに沸かせた。

                 (写真:演技を終え歓声を浴びる江川)

 両選手とも今シーズン初戦となった今大会。「まだまだ成長が必要だなと感じる部分がたくさんあって、そこをこれからシーズンに向けて練習していくための経験ができた」(住吉)。「ジャンプがまだまだ甘い部分があるので、これから完成度を高めていきたい」(江川)。こう振り返るように、本格的なシーズンに向けた収穫のあった試合となった。これから全日本選手権など大きな大会が控えている2人。今後のプログラムの進化が楽しみだ。

[冨川航平、杉山瑞希]

試合後のコメント
住吉

――SPの曲の中で好きな部分はありますか。
 「雰囲気が気に入ってこの曲に決めたんですけど、振り付けてからは最後どんどん盛り上がっていくところが切ないんですけど、力強い感じがしてすごく好きです」

――SP演技ではどのような点を意識して滑りましたか。
 「一つはジャンプに関してで、全ての部分で怖がらずに思い切りどんどんいくというのと、もう一つは大人っぽさを自分の動きとか滑りでやりたいなと思っていました。滑りに関してはある程度できたかなと思うんですけど、ルッツのところが不安なままいってしまって思い切りできなかったなと思います」

――今シーズンはどのようなビジョンを描いていますか。
「ジャンプの選択肢が広がることによって心にも余裕ができますし、高難度ジャンプを入れるにしても入れないにしても、盤石なプログラム自体が出来上がったらいいなと思っているので、高難度ジャンプをしっかりプログラム内に入れつつ、安定感と力強さがあるものをシーズン通してお見せできたらいいなと思います」

――次戦へ向けての意気込みをお願いします。
「次は木下トロフィー争奪大会(木下杯)に出場する予定で、まだそれまで1カ月あるので、もう少しトランジションの部分をしっかり強化してジャンプにつなげていきたいです。またプログラム自体のブラッシュアップもしていくと思うので、完成度をさらに上げて木下杯に臨めたらなと思います」

江川
――曲の中で好きな部分はありますか。
「前半が終わって少し止まって、振り付けするところがあって、その部分の振り付けが曲とすごくマッチしていてお気に入りです」

――今シーズンの目標はありますか。
「強化選手に入ったというのもあって、やはり国際大会に出場したいという思いがすごく強くあるので、まずは全日本選手権でもっともっと上の順位を目指していけたらいいなと思います」

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