王者・スケート部 総合7連覇達成!/日本学生選手権

 第80回の記念大会である日本学生氷上競技選手権大会(インカレ)で本学スケート部は見事総合7連覇を達成。大学スケート界にまた新たな伝説を作り、その名をとどろかせた。

 大学スピードスケート界最強といわれたスピード部門。部門5連覇を目指し、最大のヤマ場である今大会にピークを持ってきたが、主力選手が不発に終わり、まさかの4位陥落。「常勝」という名に約束されていた「栄冠」が無念にも他大学へと渡る。5連覇の夢は儚くも崩れ、今年は種目制覇も果たせなかった。
 また、アイスホッケー部門も2年連続東洋大に決勝で敗れ、2位。秋も負けてしまったため「絶対に勝ちたかった」(浅利アイスホッケー部門主将・政経4)。勝利への一途な思いを胸にチーム一致団結して臨んだインカレ決勝戦だが、東洋大の猛攻に飲まれ0-4と完敗。アイスホッケー部門は3大会(春・秋・冬)7年ぶりの無冠という悔しい結果で終えた。
 そしてその一方でフィギュア部門は柴田(政経3)らの活躍が光り、部門優勝を達成。今回の総合優勝に大きく貢献した。とくに柴田は、SP(ショートプログラム)の3位からFS(フリースケーティング)で逆転優勝を果たし、見事シニアでの初国内タイトルを獲得。
 2部門の敗戦で総合優勝が危ぶまれたが、表彰式で結果を聞いたスピード部門とアイスホッケー部門の選手たちの安堵した顔つきが今大会の苦境を物語っていた。

 総合7連覇という偉業の裏には、各部門の異なる思いがある。大会後の納会で「今回の優勝はフィギュア部門様様。来年の50度目の総合優勝は3部門完全優勝を目指せ」とスケート部副部長も悔しさをあらわにした。
 3部門すべてが優勝した完全優勝から早3年。フィギュア部門の優勝の陰でスピード部門4位、アイスホッケー部門は7年ぶりの無冠と、かつてはスケート王国と謳(うた)われた明治だが今は見る影もない。「調子が良いときに勝つのが普通。悪いときにも勝つのが明治。明治は優勝することが普通なんだ」(鈴木部長)。今回はフィギュアの得点で優勝を果たせたものの、明治大学としては決して胸をはれる結果ではない。

 来年度の第81回日本学生選手権は八戸で開催される。明大スケート部50度目の記念すべき総合優勝を懸け、今度こそ3部門が氷上の王者として返り咲くことを期待している。