OB田崎氏、現役引退。明治の4年間

1999.01.01
 オリンピック出場3回、世界選手権出場8回。日本卓球界を引っ張ってきた名プレーヤーであり、本学卓球部OBでもある田崎俊雄氏(平9営卒・現協和発酵)がこの全日本選手権をもって現役生活を引退した。現役生活を終えた今、田崎氏にとって明治大学卓球部で過ごした4年間はどのようなものだったのか、話を伺った。
 自分が学生のときも明治は強かった。今スポーツでは早大がすごく盛り上がってるけど、明治は強くなくてはいけない大学。だから自分が入ったら優勝しなくちゃと思ってた。でもリーグ戦は3年間優勝できなくて。インカレは優勝してたんだけどね。明治での4年間は楽しく卓球ができた。みんなで集まって酒を飲んだり、楽しみながら。もちろん卓球はちゃんとやってたよ(笑)。ほかの大学のことは分からないけど、明治にはチームの和があった。チーム力っていうのは明治の魅力だし、それは今も昔も変わらない。 

 学生には、強くなくてもがんばれるっていうのを大事にしてもらいたい。今は青森大に強い選手が集まってるけど、一つが飛び出すんじゃなくてみんなでレベルを上げてほしい。でも今の大学卓球界はそんなに一つのところが飛び出してる感じはしないけどね。学生のレベルは上がってきてると思うし、こういうところ(全日本)でも大学生があがってきてほしい。それとしつこい卓球をやってほしいね。派手なプレーもあるけど簡単に取られもする。見ていて気持ちが良いプレーをするのは学生かもしれないけど、でもいくらすごくても、どうやっても1点は1点。

 自分は大学時代、学生だったけど日本一になろうとしてた。今の明大卓球部員にも試合にかける思いを重く持ってやってほしい。そうすればOBとしても安心して見ていられる。

◆田崎俊雄 たさきとしお 平9営卒・現協和発酵
 明治在学中はリーグ戦で2度、インカレでは3度の優勝を経験。3年次に出場した全日本学生選手権では、シングルス・ダブルス共に優勝している。また在学中、全日本選手権で2度のダブルス優勝に輝いた