東軍完勝 記念試合で明大勢が躍動/関東ラグビー協会100周年記念試合

2024.07.01

 小雨が降る秩父宮ラグビー場で関東ラグビーフットボール協会100周年記念の東西対抗戦が行われた。明大からは4名の選手が出場し、それぞれが素晴らしいパフォーマンスを見せた。

◆6・30 関東ラグビー協会100周年記念試合(秩父宮ラグビー場)
▼対西軍学生代表
 ○東軍学生選抜63{42―12、21―12}24 西軍学生代表

 出場選手は右プロップ倉島昂大(営4=桐蔭学園)、右フランカー福田大晟(商4=中部大春日丘)、金昂平(政経4=大阪朝鮮)、坂本公平(情コミ4=東福岡)

 先制点こそ許したものの、東軍が終始流れを握った。前半9分、スクラムで反則を奪うとタップキックからすぐにリスタートし、2フェイズ目で走りこみながらスクラムハーフの李(帝京大)からボールを受けとった福田がインゴールに飛び込み、東軍初得点を挙げる。20分にも東軍の素晴らしいプレーからトライが生まれた。自陣での西軍ボールラインアウトからこぼれたボールをデレナラギ(流経大)が裏へのキックも交えてビッグゲイン。一度は西軍にボールを奪取されるが、東軍は出足の早いディフェンスでボールを奪い返し、オフロードパスを織り交ぜた攻撃で着実に西軍の陣形を崩すと、最後は外に展開し金昂がグラウンディング。「味方がゲインしてくれて、出てきた球でしたがチームのことだから良かった」(金昂)。金昂はトライを挙げた直後にもう一度魅せる。相手がノックオンしたボールに素早く反応し、ボールを拾いあげ独走。再びインゴールへと飛び込み笑顔を見せた。その後も東軍は得点を重ね42―12のリードで前半を折り返す。

 後半も明大勢が躍動した。後半7分にスクラムから出たボールを後半から出場していた坂本が受け取りラインブレークし、そのままトライを決めた。坂本も金昂に続き連続トライを挙げる。18分に東軍がスクラムで反則を奪うと、タップキックですぐに再開し、スピードのついた状態でパスを受け取った坂本がグラウンディング。「ファーストタッチでトライを取れたので、いい流れになって良かった。2本目はみんながボールをつないでくれて最後置いただけなので、みんなで取ったトライだった」(坂本)。また坂本は正確なキックも見せコンバージョンキックを2分の2本決めた。東軍は合計九つのトライを挙げ、63―24で100周年の記念試合を大勝で飾った。

 小雨を忘れさせるような熱いプレーを見せた両チーム。即席チームとは思えない好プレーの連続で会場を盛り上げた。今回のチームメートとは関東大学対抗戦、全国大学選手権では再びライバルとなる。厳しい菅平合宿を乗り越え、ライバルたちに打ち勝つ明大の姿に期待したい。

[佐藤比呂]

試合後のコメント
倉島

——夏に向けて意気込みを教えてください。
 「明治と言ったらセットプレーの部分があって、ファンの人たちもそこを見ていると思うので、よりクオリティーを上げて、重戦車を体現していきたいと思います」

福田
——チームの雰囲気はいかがでしたか。
 「初日は固くてあまりコミュニケーションを取れませんでしたが、だんだんなじんできて、コミュニケーションも取れて、今日のアップ中もすごく楽しくやれたので、そこは結果につながったのかなと思います」

金昂
——他大学の選手と交流していかがでしたか
 「いつも入場のときに反対側にいる人達が同じ列に並んでいて、楽しみだなという感じでした」

坂本
——東軍代表として選ばれた時の気持ちを教えてください。
 「7人制に出る予定から15人制になりましたが、どっちでも行けたら頑張ろうと思っていました」