9年ぶりの表彰台 団体3位に輝く/東日本大学対抗選手権

 3日間にわたる熱戦も最終日を迎えた。5人が出場し、個人では102キロ級で青柳昌孝(政経4=川口)が2位、+109キロ級で寺西洸志郎(営4=滑川)が3位に入賞を果たす。そして団体でも3位と9年ぶりの表彰台入りを達成した。

◆6・28~30 第52回東日本大学対抗選手権(日大生物資源科学部体育館)

▼96キロ級
5位 新井(S124 J141 T265)
6位 大久保(S124 J124 T248)
▼102キロ級
2位 青柳(S131 J163 T294)
▼109キロ級
7位 辻本(S122 J139 T261)
▼+109キロ級
3位 寺西(S134 J175 T309)
▼団体
3位 明大
※S…スナッチ、J…ジャーク、T…トータル

 大会最終日となる3日目。102キロ級には昨年度の同大会で2位と好成績を残した青柳が登場した。スナッチでは131キロを挙上し、首位を1キロ差で追う。ジャークの3本目、5月に行われた全日本学生個人選手権から8キロ上げた163キロを成功させると、大きく拳を突き上げた。「1、2日目で5人の選手が死に物狂いで点を取ってきてくれた。自分もその期待に応えて、バトンをつなぐことができて良かった」と、トータルでも見事2位と表彰台に登り、後に続く選手に勢いをもたらした。

(写真:2本目のジャークを挙上する青柳)

 団体の順位を大きく左右する最後の階級には寺西が出場。スナッチでは「かなり悔いが残るというか、自分のダメなところが出てしまった。1本目に関しては体が温まっていなかったというのもあり、動きがあまり良くなかった」と調整不足が響き記録を伸ばせず。しかし得意のジャークの2本目では175キロを危なげなく挙上。3本目は182キロと自己ベストに挑戦し惜しくも失敗となったが「かなりうまくいった」と手応えを得た。結果、寺西はトータル3位と好記録をマークした。

(写真:スナッチを挙上する寺西)

 2人のほかにも、初めて団体戦に出場した新井陽生(政経3=尼崎工)や辻本侑矢マキシム(法2=家島)、ケガの影響がありながらもプラットフォームに立った大久保直倖(法4=宇佐)、そして1、2日目を戦った5人がそれぞれ結果を残し、全員でこの表彰台をつかんだ。「最後の目標の数字に向けて、また小さな目標を立てて、それを一個一個クリアしていくことがインカレ(全日本大学対抗選手権)で戦うために一番大事だと思う」(小林辰光主将・農4=常翔学園)。チーム一丸となり、さらなる高みを目指し戦い続ける。

[塩谷里菜]

試合後のコメント
新井
――ジャークではいかがですか。

 「試合での自己ベストが140キロだったので『それから1キロでも多く取る』という中でしっかりと141キロが取れたのは、やはり個人戦(全日本学生個人選手権)から成長したところだと思います」

大久保
――同じ階級の新井選手と戦っていかがでしたか。

 「自分が2年生で新井が1年生の頃から、同じ階級でずっと戦ってきて、今までずっと勝っていたのですが、ケガもあり負けてしまったので、そこはかなり悔しいです」

青柳
――次の目標をお願いします。

 「次の大会は12月の全日本インカレなので、 そこでもやはり団体3位以上というところです。3位に入るだけでなく1位を目指せるように、残り半年で少しでもチームに手助けができたらと思っています」

辻本
――試技の成功率に関してはいかがでしたか。

 「部の中では6本成功が基本的な目標で(自分は)4本という結果になってしまったのですが、 最初の1本目(スナッチ、ジャークで)両方取れたのは自分の中ではかなりプラスでした。ここからどんどん自分の調子とともに重量も上げていかなくてはいけないので、 そういうところでは成功率はあまりよろしくなかったかもしれないですが、気持ちの面ではかなりプラスに取り組めたと思っています」

寺西
――個人3位という結果をどうお考えですか。

 「1、2位の選手を見ていて、自分では『狙える範囲だな』と感じたので、そこに勝って絶対に1位を取れるような選手になっていきたいと思います」