日大破り5年ぶり4度目の悲願達成!/「アミノバイタル®」カップ

2024.07.01

 「アミノバイタル®」カップ決勝は日大との一戦。前半立ち上がり、藤森のゴールで先制に成功する。その後、両者得点を決めるも90分に鷲見がダメ押しとなる追加点を挙げた。そのまま試合は3-1で終了し、5年ぶり4度目の優勝を果たした。

 あいにくの天気の中、前半のキックオフ。序盤から豊富な運動量で果敢に攻め上がり、相手ゴールを脅かしていく。そして11分、明大の持ち味の速攻から中村、熊取谷とつないで藤森がフィニッシュ。このゴールを「味方にボールを出してから自分が出ていくところを日頃から言われていて、そこをうまく発揮できた」と振り返る。幸先よく先制に成功した明大は、サイドを起点に攻め上がっていくもゴールを割ることはできず。その後は、守備のスキを突かれ、攻められる場面も増えていった。徐々に相手ペースの試合展開となっていくも、ここを無失点で切り抜け、前半を1―0で折り返す。

(写真:2得点を挙げた藤森 )

 優勝への期待が一段と高まる中、始まった後半。開始早々に、藤森が相手GKのミスを逃さず、ボールを奪うと無人のゴールへ流し込み2得点目となる追加点を挙げる。これで、流れを取り戻したように思えた。しかし、54分に失点を許すとそこから相手に攻められる苦しい時間が続いた。明大も選手交代で稲垣と多久島を追加し、守備に厚みをもたせていく。手薄になった中盤を支配され主導権を握られるも、執念をみせゴールを死守し続けた。「相手にボールを持たれても、前進させないような守備を意識していた」(内田)。一瞬の油断も許されない状況の中、相手のディフェンスラインが上がったのを利用し、ロングフィードからゴールに迫る。そして、迎えた90分。クロスに合わせた鷲見の強烈なボレーシュートがゴールネットに突き刺さる。ダメ押しとなる3点目を挙げ、ここで終了のホイッスル。5年ぶり4度目の栄冠を手にし、歓喜の瞬間が訪れた。

(写真:優勝を果たした選手たち)

 過密日程の中、総力戦で今シーズン初タイトルを手にした明大。また、今夏に行われる総理大臣杯全日本大学サッカートーナメントへの2年ぶり18回目の出場を確定させた。「優勝できたうれしさが1番だが、キャプテンとして後輩に優勝を経験させることができて良かった」(中村)。目標は2019年以来の全タイトル制覇。「これからも明治のサッカーをして勝ちを積み上げていきたい」(内田)。目標達成へ、明大の快進撃は止まらない。

[早坂春佑]

試合後のコメントはこちら