
1中及ばず惜しくもベスト8 初優勝は持ち越し/全国大学選抜
昨日の男子団体に引き続き、全国大学選抜(以下、選抜)女子団体戦が行われた。昨年は1回戦で戦敗し、苦汁をなめた明大。巻き返しをはかるべく臨んだ今年度はベスト8に記録を塗り替えた。2週間前に行われた全関東学生選手権(以下、全関東)で逃した優勝は今大会でも実現しなかったが、次なる目標に向けて決意を新たにした。
◆6・29~30 第36回全国大学選抜(明治神宮弓道場)
▼女子団体
明大――ベスト8
予選を6位で通過し、迎えた決勝トーナメント1回戦の相手は同位で予選を通過した四国大。相手にリードを許す滑り出しではあったものの、持ち前の粘り強さで立て直す。外したら敗退確定の勝負矢を見米彩(理工4=文化学園大杉並)が見事に射止め、同中競射に持ち込んだ。「勝負矢を射ることができたので、昨年に比べると圧倒的に成長したと思う」(見米)。手に汗握る同中競射では、大前・加藤ほの美(政経2=前橋育英)と落・見米が華麗な皆中をたたき出し勝利。「全関東では大事な場面で1本抜いてしまったので、大事な場面でも失敗しないように2週間練習してきた」(加藤)。昨年度は叶わなかったベスト8進出へと駒を進めた。
準決勝進出をかけた2回戦は、予選的中2位の東北学大を打ち倒した桜美林大との対戦となった。選抜で過去3回の優勝経験がある桜美林大に対し、二的を野村真奈(営3=坂戸西)から関根里沙(政経4=白河旭)に交代して臨んだ明大。13中と安定した射を見せたが、わずか1中の差で準決勝進出の切符を手に入れることはできず、ベスト8で幕を閉じた。
惜しくも目指した優勝には届かなかったものの、日頃の練習の成果を存分に発揮できた大会となった。「選抜は4人立ちで的中16分の12は切らないように練習してきて、今日の試合で的中12を切ることはなかった。負けてしまった2回戦も、的中率は低くなかった。ただ、課題もそれぞれあると思うので、気持ちを切り替えて詰められるところは詰めていきたい」(見米)。
次なる壁である全日本学生選手権大会(以下、インカレ)まで残り約2カ月。「インカレの目標はもちろん団体優勝。インカレは3人立ちなので、全関東の際の『9中以下は出さない』という目標をもう一度掲げて、勝ち切りたい」(見米)、「昨年のインカレは見ているだけだったが、今年度は大前を任せてもらっているので、インカレでも(大前を)任せてもらえるように、頼れる大前になりたいと思う」(加藤)とインカレに向けて思いを新たにした紫紺の勇士たち。常に高みを目指す彼らが、全国の頂点に輝く日が待ち遠しい。
[寺井和奏]
試合後のコメント
見米
――決勝トーナメントは2戦とも皆中でしたが、その結果をどのように受け止めていますか。
「全関東が終わってから弓手が弱いことが露見して、中ってはいてもいい矢と悪い矢の振り幅に差が激しかったりしたので、選抜に向けて弓手を見直しました。その結果、ある程度いい射ができるところまで(弓手を)直して当日を迎えられたので良かったです」
加藤
――予選を通過したときの心境を教えてください。
「とりあえずほっとした気持ちはありつつも、予選で抜いた矢が1番抜きたくない位置に外してしまったので、またそこに飛ばさないか少し心配でした」
関連記事
RELATED ENTRIES