
悪天候の中奮闘 計3艇が全日本個選へ/関東学生個人選手権
雨風で天候が荒れる中、神奈川県江の島ヨットハーバーで関東学生個人選手権(関東個選)が行われた。各クラス上位18位が全日本学生個人選手権(全日本個選)への出場権が得られる大会で、470級では全90艇、スナイプ級では全85艇が出場。明大からは全10艇が出場し、早川大翔(商1=霞ヶ浦)・堤祐人(政経4=明大明治)・仲悠樹(商3=学芸大国際中教)組、西村拓真(法2=関東学院)・大石克(文4=希望ヶ丘)・オ・ソンフン(営2=徽文)組、服部輝海(理工2=横須賀学院)・吉村龍哉(理工2=西大和学園)・富岡こころ(農2=松陽)組が全日本個選への切符を手にした。
◆6・22~23 関東学生個人選手権(江の島ヨットハーバー)
▼470級
早川・堤・仲組――11位
西村・大石・オ組――15位
藤原・後藤・石川組――19位
川北・豊満・高橋組――38位
竹澤・落合組――62位
▼スナイプ級
服部・吉村・富岡組――12位
桑野・吉田・島本組――23位
小山・長谷川・一言組――24位
岡本・松本・大野組――32位
岡田・平田・滝川組――41位
「4年生と何としても予選は突破するという強い気持ちで臨んだ」(西村)。4年生であるペアの大石を全日本個選に連れていきたいと意気込み、西村・大石・オ・ソンフン組は見事予選を通過した。南風ながら風が安定しない、難しいコンディションだったが、15位でレースを終えた。「どんなに順位が悪くても、その1艇を抜くこと、その1艇に抜かれないことが結果を変えるということを常に意識した」(西村)と関東学生春季選手権(春インカレ)の課題として上げていたメンタルコントロールの部分で踏ん張った。また「全体を通じて1マークをいい順位で回れていたので、クローズのコースやスピードは上位陣と戦えるものがあると実感できた」(大石)とともに走り抜いた大石も春インカレからの成長を実感した。全日本個選でも期待がかかる。
服部輝・吉村・富岡組はスナイプ級で12位フィニッシュという結果となった。「安定した順位を継続して取ることができ、成果を発揮できた」(服部)。第1レースで9位で通過したものの、「風が上がると予想していたがあまり上がらず、強い風で走るセッティングで走ってしまいスピードが落ち混戦に巻き込まれてしまった」(吉村)。第2レースでは33位まで順位を落とした。そこから大幅に挽回し、第3レースから最終レースまで全て10位代という好成績を残した。コンディションがイレギュラーな中、お互いにコミュニケーションを取りながらレースを走り続け「現在の自身の実力がはっきりした」(服部)と今大会での収穫点も見つかった。目標としている全日本個選6位入賞に向け、残り2カ月練習に励む。
今大会ではスキッパーが1年生と2年生で構成された。全日本個選への予選レースというものの、1年生の顔ぶれも初めて見られた。「心強い後輩たちで、期待できるメンバー」(西村)。フレッシュなメンバーの力も加わり、新生明大ヨット部がさらに楽しみになった。一致団結となって9月の全日本個選へ向かう。
[木曽琴乃]
試合後のコメント
服部
――今大会を振り返っていかがですか。
「多くの悔しさが残った大会となりました。目標としてきた6位入賞とはかけ離れた結果となり、最善を尽くしたつもりではありましたが実力不足を大きく実感しました」
吉村
――天候はどのように対策されましたか。
「風が不安定な中、波はとても大きく潮も強かったのでヒールバランスを保つのは難しかったのですが、レース前にどのように乗ればいいかを話し合いレース中ではいつも通りのパフォーマンスを発揮できたと思います」
西村
――良かったレースはありますか。
「1、2、6レース目は先週のレースで反省に挙がったスタートを確実に成功すべく、不利なサイドから出ることよりも、たとえ失敗しても有利なサイドから出る方が良いということを実践でき、風をうまくとることができたことです。
大石
――今後に向けて意気込みをお願いします。
「今回の大会では、自分のミスで順位を下げる場面が何回もあったので、ミスの少ない安定した動作でスキッパーを助けられるようになりたいです。また、チーム全体で見ると、春インカレよりも良い成績を残すことができているので、この良い流れを秋インカレまで続けて行きたいと思います」
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