決勝1回戦で国武大に無念の敗退/全国大学選抜

2024.06.29

 全国大学選抜が明治神宮弓道場で行われた。2週間前の全関東学生選手権(以下、全関東)の優勝校としてプレッシャーがかかる中、16中で危なげなく予選を突破するも、決勝トーナメント1回戦で国武大に敗れる結果となった。

◆6・29~30 第36回全国大学選抜(明治神宮弓道場)

▼男子団体

明大――1回戦敗退

 予選では、明大は安定感のある射で3人が皆中を見せ、20中―16中という結果で決勝トーナメントへ駒を進めた。迎えた決勝トーナメント1回戦の対戦相手は国武大。予選からさらに的中数を伸ばして勝ち進みたい明大だったが、大前、二的がそれぞれ初矢を外しペースをつかみ切れない。「初めの2本を中てることで相手にプレッシャーをかけることができるが、外してしまうと相手に優位性を与えてしまうので、この初めの2本を大事にしていくことが今後の勝利につながるのではないかなと反省が残る試合だった」(田中海斗・営2=国学院久我山)と一立目の射の重要性をかみしめる。それでも、後半は持ち直しミスを1射に抑える意地を見せ、落を務めた田中が皆中で締めくくった。「決勝では前半から勢いに乗せることができなくて劣勢だったが、後半の粘り強さは今後の試合にも生きてくるかなと思う」(星山知慶・政経3=武雄)。粘りを見せた明大だったが、20中―15中で17中の国武大に敗れた。

 全関東で優勝した明大は、その勢いに乗り切る結果とはならなかった。しかし「負けは勝ちよりも意味があるものだと思っていて、競技の技術的な面や禅の考えに通ずるような自分の内面を磨いていくいい機会になったと思うので、部員一同頑張っていきたい」(星山)と前向きに意気込んだ。日々の練習の成果に加え課題も見えた今大会は、次の全日本学生選手権へ向けた選手たちの糧となるだろう。

[岩本文乃]

試合後のコメント
星山
――予選からの戦いを振り返っていかがですか。
 「個人的な話だと練習でうまくいっていたことが本番でうまくいかなかったこともあり、ここ最近出してなかった2中を出してしまって日常の過ごし方からまた考えていくいい機会になりました。団体(予選)では、いつも立ち上がりのところを克服できていなかったのが課題でしたが、皆中を出せた選手がたくさんいたので、そこの強さは日々の練習の結果が実っているのかなと思いました」

田中
――今大会のチーム、個人の全体を振り返っていかがですか。
 「チームの流れはどうしても練習通りに行かないことが多いですし、やっぱり団体メンバーの一人一人が自分のことに集中することが大事で、自分はその点集中できたので皆中することができました。結果は負けてしまいましたが、自分に後悔はないです。自分の後悔がないように全てやり切った、出し切ったというふうに思っています」