
団体インカレ前哨戦 松田がベスト8で閉幕/関東学生選手権
関東ナンバーワンを決める今大会。大会2日目から本格的にシングルスが行われ、明大勢から多くの選手が参加した。その中でも3日目のベスト8決定戦には松田歩真(商4=野田学園)と芝拓人(情コミ1=野田学園)が進出したが、芝は敗れ16強。松田は勝ち進んだものの、準々決勝で姿を消した。
◆6・24〜28 関東学生選手権(所沢市民体育館)
▼男子シングルス
松田――ベスト8
芝――ベスト16
平賀、手塚、飯村、高橋航、木方――7回戦敗退
山本、櫻井、高橋響、浅見――6回戦敗退
窪、西沢、安江、齋藤――5回戦敗退
剣持、千年、寺下、栁澤、若月――4回戦敗退
大島、小笠原、山腰、龍崎――3回戦敗退
米田、田中――2回戦敗退
大会2日目はラストイヤーの松田とルーキー・芝の活躍が光る。「5回戦、6回戦の内容は自分的に良くなかった」(松田)と苦しい状況の中でも、今年に入ってから意識している‶攻め〟の卓球を貫き、7回戦を迎えた松田。「戦術も含めてうまく相手にはまったので、心の余裕ができた」(松田)と前試合から修正し、満足のいく内容でベスト16進出を果たした。ダブルスではベスト8と悔しさが残る結果となった芝は「個人戦は優勝できる可能性はあると思っていて、優勝することだけを考えて練習していた」と強気な姿勢で臨み、大会2日目に行われた3試合全てで危なげなく勝利。「思ったよりサーブがうまく効いていて、自分の思ったように試合ができていたので良かった」。惜しくも2日目で敗退となった仲間の思いも背負い、最終日の試合に進んだ。
最終日、初戦はベスト8決定戦。芝は春季関東学生1部リーグ戦(春リーグ)で下した早大のエース・濱田一と激突する。春リーグのようにはいかず終始ペースを握られ、リベンジを許してしまった。松田は高校時代の後輩・加藤(法大)に圧巻のストレート勝ちを収め、準々決勝に駒を進めた。
迎えた準々決勝の相手は芝を下した濱田一。お互い一歩も引かない強打戦が繰り広げられた。0―1で迎えた第2ゲームでは2度ゲームポイントを握られたものの、1度目は強烈なチキータからのラリーを制し、2度目もチキータから強気のフォアハンドでしのぎ、最後はバックハンドで第2ゲームを奪った。第3ゲームも取り一時リードしたが、第4ゲームでは6連続ポイントを許すなどし、落とすと徐々に濱田一のペースに。相手の力強い打球に屈し、主導権を取り戻すことができず。そのまま続く第5、6ゲームを取られ2―4で敗北を喫した。
次戦、全日本大学総合選手権・団体の部(団体インカレ)開幕まで残りわずか。昨年度は決勝で愛知工大に0―3で敗れ、王座陥落と苦汁をなめた。限られた時間で高め合い、王座奪還を狙う。
[末吉祐貴、寺井和奏]
試合後コメント
髙山幸信監督
――松田選手がベスト8で最高成績でした。準々決勝を振り返っていかがですか。
「僕が外で見ている限り、打ち合いを嫌がっていたかな。相手を過大評価し過ぎて、嫌がって違うことをやって逆にまた点数取られるだとか。そういうのをきっかけに簡単なミスが多くなって崩れていっちゃったなと思います。でも松田が負けるとき大体そんな感じなんで、そこが改善できないと実績のある選手に勝つのは難しいかなという感じです」
――濱田一選手との差はどこにありましたか。
「メンタル面は大きいと思うね。技術的な差はほとんどないと思う。ラリーになっても互角だし、点数を取られた時に自分がどう思うか。今の1点は取られたけれど、次の打ち合いだったら勝つぞっていう気持ちでやっているのかどうか。その辺って大きな差だと思う。でもそれは本人にしか分からないから、どういう心境だったか分からないけれど」
――芝選手は春リーグでは濱田一選手に勝利していましたが、今試合では敗れました。振り返っていかがですか。
「リーグ戦の時よりもちょっと消極的だったかな。向こうもいろいろ研究というか反省してくるから、前回と違った展開が多かったと思うんで、それにちょっと戸惑ってしまったのかもしれない。ただこれはやっぱり経験していくしかないね」
松田
――今試合振り返っていかがですか。
「優勝を目指してやってたので、準決勝も相手は強いんですけど、すごいチャンスある試合だったので、そこを挽回されて負けてしまったので、悔しいです」
ーーどんなところに苦戦しましたか。
「相手も本当に粘り強くて、ミスも少ないですしお互い我慢比べのところで自分が我慢できなかったので、そこが敗因かなと思います」
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