今年度初の団体戦    深見3位、森本4位で開幕/東日本大学対抗選手権

    冬季に行われる全日本大学対抗選手権に向け、団体戦の試金石となる今大会。55キロ級の深見健(政経3=安曇川)が表彰台入り、61キロ級の森本凌功(営3=紀北農芸)が自己新記録で入賞を果たした。

◆6・28~30 第52回東日本大学対抗選手権(日大生物資源科学部体育館)
▼55キロ級
3位 深見(S103 J125 T228)
▼61キロ級
4位 森本(S100 J130 T230)
※S…スナッチ、J…ジャーク、T…トータル

 5月開催の全日本学生個人選手権で優勝、団体戦での得点力として期待がかかる深見だったが、今回は3位に終わった。スナッチ3本目では自己新記録の106キロに挑戦。しかし惜しくも失敗となった。「1本目、2本目といい動きができて、流れは良かった。(最後は)頭上まで挙げられていたが、そこで決めきらないといけなかった」と不完全燃焼の様子。続くジャークで125キロを挙上し健闘も「(1位2位の選手とはジャークの記録で)差があるというのは分かっていた。スナッチで頑張り、トータル2位というのが自分のできる最良の結果だった。自分の仕事をやり切れなかった」。悔しさをにじませた。

(写真:悔しそうな表情を浮かべる深見)

 森本はジャークで自己記録を更新。スナッチでは「流れに乗れなかった」と2本目のみ成功という結果に終わるも、ジャーク3本目で130キロに挑戦した。「スナッチで残っていた悔しさを晴らせるような3本目だった」と見事に挽回し、プラットフォームで喜びを爆発させた。試合後は「食事の面を強化、徹底したことが大きかった。(寮でも)完全自炊に切り替え、自分なりにストイックになれたことが今回の結果につながっていると思う」と私生活の見直しから振り返った。

(写真:130キロを挙上する森本)

 個人戦はもちろんのこと、団体戦では1キロの差がチーム間の点差に直結する。「同じくらいの重量の選手が多い階級がほとんど。それらの選手に、どれだけ競り勝てるか。どれだけ失敗せずに重量を取れるかがポイントになると思う」(深見)。2日目以降も、明大の粘り強さに注目したい。

[松下日軌]

試合後のコメント
深見
――今回の結果を含め、ご自身の進捗はいかがですか。
 「1、2年生の時と比べて明らかに触れる数字が上がってきていて、そこに関してはすごくいい流れができていると思います。今の調子を崩さず、もっと重い重量に触っていけるようにすれば、泊選手(日大・トータル1位)や米満選手(法大・トータル2位)にも勝負を仕掛けられるようになると思うので、その2人にもしっかりと勝つことを目標にやっていきたいと思います」

森本
――調子はいかがでしたか。
  「スナッチもジャークも両方調子が良かったですが、試合でスナッチの立ち上がりが悪かったので少し悔しいです。(原因は)緊張があって、自分の動きがうまくできていなかったかなと思います」