
慶大に2-0で完封勝利! 決勝進出を決める/「アミノバイタル®」カップ
準決勝は慶大との一戦。前半ATに熊取谷のゴールで先制に成功すると、後半にも真鍋がダメ押し点を挙げ、決勝に駒を進めた。

雨が降りしきる中、始まった慶大戦。序盤から明大のサッカーを仕掛けるもゴールには結び付かない。その後は、攻守が目まぐるしく変わる拮抗(きっこう)した試合展開が続いた。42分、中村のパスカットから決定機を作るも島野のシュートはポストにはじかれる。前半AT、ついに果敢な攻撃が実を結び慶大の均衡を破る。ペナルティアーク内でボールを受けた熊取谷が冷静にコースをついたシュートでゴールを沈める。熊取谷はこのゴールを「ファーストタッチが決まって打とうと思ったが相手がシュートコースを消しに来るのが見えたので、うまく逆をついて(シュートをうつことが)できた」と語る。このまま前半は終了し、1-0で折り返す。

より一層雨脚が強まる中、後半のキックオフ。51分、クロスに合わせた島野のヘディングもGKの好セーブに阻まれる。その後は、相手に押し込まれる苦しい時間が続くも初スタメンを飾った濱﨑を中心に堅い守備を見せる。「攻められても慌てずに自分の強みのコーチングで味方に指示を出して対応できた」(濱﨑)。守備から流れをつかんだ明大は攻勢をだんだんと強めていく。78分に真鍋がペナルティエリア内でファールを受けPKを獲得。キッカーは中村。ゴール右隅を狙うもクロスバーにはじかれ、決めることができず。1点リードで迎えた後半AT。真鍋がこぼれ球をゴール左隅に突き刺し、ダメ押し点を決めた。真鍋は「なかなかチャンスがない中で、最後自分のところに転がってきたので何も考えずに振り抜いた」とゴールを振り返った。そしてここで終了のホイッスル。最終スコア2-0で決勝進出を決めた。

過密日程の中、勝ち進んできた明大。この勝利に慢心せず、すでに先を見据えている。「日頃の成果をこのガチンコ勝負の中で結果で出すことが一番重要」(栗田監督)。悲願達成へ、残すはあと1勝。紫紺の勇者は突き進んでいく。
[早坂春佑]
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