フルセットの末中大に敗北 東日本インカレ準優勝/東日本大学選手権

2024.06.28

 東日本大学選手権(東日本インカレ)決勝。春季関東大学リーグ戦(春リーグ)王者の中大と対戦した。第1、2セットは落とすも、続く2セットを取り返し望みをつなぐ。ファイナルセットでは中盤まで拮抗(きっこう)していたもののブレークを許す場面が多く、11―15で試合終了。惜しくも9年ぶりの優勝はかなわなかった。

◆6・25~28 第43回東日本大学選手権(富山県総合体育センター他)
▼6・28 対学芸大戦(富山県西部体育センター)
明大2{24-26、29-31、30-28、25-17、11-15}3中大〇
▼最終順位
明大――2位
▼個人表彰
敢闘選手賞――岡本
スパイク賞――渡邉
レシーブ賞――佐々木

<スターティングメンバー>(ローテーション順)
S近藤蘭丸(文3=東福岡)、OH佐々木駿(商3=土浦日大)、MB渡邉健(政経2=日本航空)、OP黒澤孝太(政経3=明大中野)、OH岡本知也(政経4=五所川原工)、MB金田晃太朗(政経4=駿台学園)、Li磯脇侑真(政経2=東福岡)

 東日本インカレ決勝・対中大戦。春リーグではストレート負けを喫した相手だが、前日の準決勝を3-0で勝利した勢いに乗りたい。今大会で特に光る守備力が決勝戦でも発揮された。対する中大もディフェンスが良く、なかなか1本では決まらずラリーが続く。しかし何度でもつなぎ、リバウンドを取り、決まるまで攻め続ける。デュースでも集中力を切らさずボールをつなぐも、第1、2セットをあと一歩のところで落とした。

 後がない第3セット。富山県まで駆けつけた保護者や明大ファンの応援が追い風を呼んだ。互いに譲らず23―24で迎えた中大のマッチポイント。渡邉を囮にした岡本のパイプ攻撃で24―24の同点にすると、またしても岡本がバックアタックを決めた。サイドアウトを取り合い、最後はブロックアウトを狙った相手のスパイクが連続でアウトになると、30―28でセットを取り返した。

 第4セット中盤、佐々木のスパイクがよく決まった。ブレークを重ね、5点までリードを広げる。焦った中大はメンバーを総入れ替えして反撃を試みるも、流れを渡すことはなく着実に得点を重ねていく。25-17の大差でセットを奪い、セットカウント2-2で同点に引き戻した。第5セット、渡邉の角度のついたクイックや金田のシャットアウトで得点。11―10と拮抗していたが、ライトからの攻撃を止められず5連続得点を許す。2時間半の死闘は中大に軍配が上がった。

 岡本が敢闘選手賞、渡邉がスパイク賞、佐々木がレシーブ賞を獲得した。チーム全体の力、そして個々の力どちらもが春リーグからの1カ月で格段に伸びていた。これまでの練習の成果が間違いなく発揮された今大会。優勝を目前にして負けたこの悔しさをバネに、9月の秋リーグではまた大きく進化した姿を見せてくれるだろう。

[上原朋子]