
人馬の絆を見せた明大、団体で準V/関東学生三大大会
リニューアルした馬事公苑で行われた今大会。人馬で練習を重ねた明大は団体準優勝、三種目総合3位を手にした。
◆6・20〜23 関東学生三大大会(馬事公苑)
▼関東学生賞典障害馬術競技大会
▽個人
11位--渡邊〈ぺコラM〉
16位--田島〈アルファ・セントリーM〉
※オプセール〈ユキタカオーM〉、本間〈カルロッタM〉、野尻〈プライムローズM〉は失権
▽団体
7位--明大
▼関東学生賞典馬場馬術競技大会
▽個人
5位--小久保〈ジュリアーノM〉
25位--船越〈フレデリックM〉
27位--野尻〈ジャック・ドーソンM〉
42位--河内〈ザリーノM〉
▽団体
3位--明大
▼第75回関東学生賞典総合大会
▽個人
8位 渡邊〈アルファ・セントリーM〉
11位 オプセール〈ユキタカオーM〉
16位 本間〈カルロッタM〉
18位 野尻〈パトリシアM〉
※田島〈ルークM〉は失権
▽団体
2位 明大
▼三種目総合
3位 明大
初日の馬場は3人馬が10位台で終える。 アルファ・セントリーMとの息の合った丁寧な走行を見せた渡邊は「これからもっとコンビ仲を深めていって、もっと彼の能力を見ている方に伝えられるようにもっと練習を頑張っていきたい」と次戦の馬場に向けて人馬の絆を強くすると意気込んだ。
続く2日目に行われたのはクロスカントリーと障害。クロスカントリーでは渡邊とアルファ・セントリーM、オプセールとユキタカオーM、本間とカルロッタMの3人馬がタイムのみの減点で抑え終了した。「馬と私のできることはやって、タイム減点が少しついてしまったが障害を一つも止まらずに帰ってきたので、それも目標だったので良かった」(オプセール)と振り返った。また、障害では渡邊が減点なしで完走することに成功し、8位に入賞。「馬がすごく前向きに飛んでくれる子なので全部満点で帰ってきたが、少し馬に助けられた部分があったので、アルファセントリーMがもう少し飛びやすい向かい方だったり、間での走り方を、人がもっと勉強していきたい」(渡邊)。オプセールは11位と惜しくも入賞を逃したものの「元々障害で止まることがある馬だったので、今回止まらずに帰ってこられたというのは収穫」(オプセール)とユキタカオーMの健闘を称えた。
団体準Vで今大会を終えた明大だが、この先には全日本学生三大大会(全学)が待ち受けている。「団体と総合での優勝が目標。それと障害が今回あまり良くなかったので、そこも全学までに直して、三種目総合でもっといい成績を残したい」(オプセール)。「今年は私が出場したメンバーの中では一番年上ということで、もっと下の子たちに指導をして、部を鼓舞できるように、さらに上を目指していけるように部全体の環境をもっと私自身つくっていけるようにしたい。 競技としては私自身の課題も多いので、馬たちの能力をしっかり出せるように頑張っていきたい」(渡邉)。全学に向け、明大馬術部の新たな挑戦が始まった。
[菊池紗更]
試合後のコメント
渡邉
――今後の目標をお願いします。
「本当は優勝を目指してやっていたこともあり、次に向けて人のメンタルの課題などを解決していくように努めます。また、馬の能力をちゃんと発揮すれば優勝も目指せるので、今後トレーニングを積んで頑張っていきたいと思います。」
――次戦に向けてどんな練習をされますか。
「2頭ともポテンシャルが高い馬なので、彼らのパフォーマンスを全学でしっかり出せるように、フラットワークと体調管理を中心として練習していこうと考えています。あとは人のメンタルの部分で課題がたくさんあるので、彼らとしっかりコミュニケーションを取りながら、100パーセントのパフォーマンスが次できるように頑張っていきたいと思います」
オプセール
――明大の全体の結果を振り返っていかがでしたか。
「最初の六大学大会は優勝することができていい感じではあったのですが、今回障害の高さが上がったことと、高齢の馬が多いため、調子の悪い馬が出てきて直前で人馬を変えたので、全学に向けて馬の様子をしっかり見ていきたいです。そして1年生のレギュラーの子が多く、全学まであと3、4か月あるので、チーム全体でもっとお互いに声を掛け合ったりして団結力を高めていけたらいいなと思います」
――ユキタカオーMはいかがでしたか。
「調子が今シーズンの中ではだいぶいい方でした。クロスカントリーは自分からよく行ってくれていましたし、障害もちょっと躊躇(ちゅうちょ)するところがあったのですが、いつもだったら止まるところを頑張って行ってくれたので良かったと思います」
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