9年ぶり決勝進出! 学芸大にストレート勝ち/東日本大学選手権

2024.06.27

 特設コートで行われた準決勝・対学芸大戦。準々決勝で強豪・早大を破った学芸大を、ストレートで下し9年ぶりに決勝進出を果たした。

◆6・25~28 第43回東日本大学選手権(富山県総合体育センター他)
▼6・27 対学芸大戦(富山県西部体育センター)
◯明大3{25-22、25-17、25-20}0東海大

<スターティングメンバー>(ローテーション順)
S近藤蘭丸(文3=東福岡)、OH佐々木駿(商3=土浦日大)、MB渡邉健(政経2=日本航空)、OP黒澤孝太(政経3=明大中野)、OH岡本知也(政経4=五所川原工)、MB金田晃太朗(政経4=駿台学園)、Li磯脇侑真(政経2=東福岡)

 第1セットは中盤まで拮抗(きっこう)した展開だったものの、サーブミスをするとその後3連続得点を許す。コートに焦りが見え始めたが、近藤の「落ち着こう」「ゆっくりでいいよ」といった声掛けから徐々に本来の雰囲気を取り戻した。ブレークを重ね、20―20の同点まで迫る。リザーブも含め積極的に声を出し、全員が流れに乗ろうという意識を持っていた。それがさらに流れを呼び込み、最後は5連続得点。25-22でセットを先取した。

 続く第2セット。「アナリストの方から『どんどん打っていっていいよ』というふうに言われたので、それで自信がついていいサーブを続けて入れられるようになってきた」(岡本)。強気なサーブで相手陣を崩し、そこからチームが勢いづいた。中盤には金田がネット際の強さを発揮して連続得点を生み、17-10と大きく引き離す。その後も主導権を渡すことはなく、このセットも奪取した。

 3回戦、準々決勝では2セットを先取したものの、気の緩みから第3セットは落としてしまっていた。課題であったその第3セット。乱れたボールを近藤がジャンピングバックトスで上げ、黒澤が決め切り長いラリーを制した。黒澤と渡邉の連続シャットアウトで追い打ちをかけ、流れは完全に明大。反撃を試みる学芸大を寄せ付けず、25-20とストレート勝利を収めた。

 明日は春季関東大学リーグ戦(春リーグ)王者の中大と対戦する。「これまで日本一を目指して自分たちもやってきているし、それなりの準備はしっかりできていると思う。あとはもう明日思い切って戦うだけ」(岡本)。決勝の舞台で、これまでの努力を発揮できるか。

[上原朋子]

試合後のコメント
岡本
――バックアタックがよく決まっていました。
 「黒澤やミドルの渡邉、金田が特に攻撃の面で活躍してくれたおかげで、自分のマークが薄くなって決められる場面が多かったのかなと思います。あとはしっかりトス回しをしてくれた蘭丸(近藤)のおかげかなって思っています。佐々木と磯脇もキャッチの面で特に広い範囲を取ってくれていたので、そういう面でも攻撃に専念できたかなというのもあります」

――大会を通して守備が安定している印象です。
 「春リーグの課題としてサーブレシーブの返球率が悪いというのがあって、春リーグが終わってからの1カ月は特にサーブレシーブに時間を費やしてきました。ディフェンスの面でもトータルディフェンス、ブロックとレシーブの位置関係というのは、改めて組織の練習を通して話し合って修正しました。その成果がしっかり結果に表れてきたのかなと思います」