
下級生が躍道! 激戦制し準決勝へ/「アミノバイタル®」カップ
準々決勝の相手は神大。ハイプレスで攻めるも得点できず0-0で前半を折り返す。後半57分、高足が待望の先制点。その後さらに得点を重ね、1失点を許すも2-1で勝利し、準決勝へと駒を進めた。

今試合の先発はツートップの高足、坂上、そして最終ラインを守る守備陣の多くを2年生が占め、新進気鋭たるメンバーでの戦いとなった。序盤から得意のハイプレスを仕掛け、攻撃的なゲームを展開。カウンター攻撃やCK(コーナーキック)から多くのチャンスが生まれるが決め切ることができない。何度かゴールを脅かされるも2試合ぶりに出場となった藤井がゴールを死守。前半44分、背後に飛び出した高足がゴールを狙うも、阻まれる。その後も決定機をつかめず前半を0-0で折り返した。

運命の後半戦。試合が動いたのは57分、前線でボールを奪った明大はその勢いのままに駆け上がり、高足の鋭いシュートで先制点を決める。「後半に入って、 もっと大胆にアグレッシブに攻撃の圧力をかけようという話をした。徐々に攻撃も守備も圧力がかかり出して、その流れの中で前からのプレスから点が奪えたので、非常にいいかたちだった」(栗田大輔監督)。さらに84分、CKからの鷲見のヘディングに反応した小澤が混戦から押し込むことに成功。追加点を挙げた。2年生二人の得点で主導権を握り、2-0で試合をリード。「試合前から俺たち2年生が勝たすんだぞっていうのも話し合っている。同期のそういう絆がより一層高まったかなっていうのが今日の試合」(高足)。このまま完封勝利となるかと思われたが87分、相手CKから守備の隙を突かれ失点を許す。そこで明大は中村、熊取谷を投入。追加得点こそなかったものの、1点差を守り切り準々決勝を制した。

過密日程が続く今大会。「今日は下級生を起用して、そこで勝ち切ることがすごく重要だった」と語る栗田監督の期待に応え、〝誰が出ても強い明治のサッカー〟を体現してくれた。「誰が出ても明治として圧倒して無失点で勝利したい」(坂上)。「とにかく無失点で勝利にこだわっていきたい」(小澤)。準決勝はさらに厳しい戦いとなるだろう。決勝への切符をつかみ取り、完封勝利を果たしたい。今年度初のタイトル獲得の瞬間はすぐそこまで来ている。
[藤原茉央]
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