目標の1桁順位獲得へ 2日目に託す/東日本学生1部リーグ戦予選

2024.06.26

 団体戦で臨む、東日本学生リーグ戦が開幕した。大会初日は4チーム総当たり戦。明大は中大、早大に敗れてしまったものの、早大には熱い戦いを見せた。1桁順位獲得の目標に向け、落としたくない大東大戦では7-0の快勝。グループを3位通過で2日目の順位決定戦に回った。

◆6・24~26 東日本学生1部リーグ戦(駒沢屋内競技場)
▼1部予選リーグ 
 明大0-7中大○
 明大3-4早大○
○明大7-0大東大

 「中大戦で部員が思った以上に動けて、少し接戦することができた。早稲田戦は行けるのではないかということが主将の加賀田(柊生・政経4=文化学園大杉並)の話で上がっていた。 それを見ていたので、これは何か起こしてくれるという期待はあった」(森陽保監督)。中大に敗れ迎えた早大戦。3つの勝利を早大に献上する厳しい展開の中、ルーキー・小川礼寿(文1=飛龍)がグレコローマンスタイルの全国覇者を相手に大健闘。この1勝からチームに流れをつくる。続く曽野壱晟(文2=いなべ総合)は不戦勝。そして迎えた6番手・太田匠海(営4=いなべ総合)。第1P終了まで残り20秒で先制すると、その後も2つのタックルを決め5-1で見事勝利。「相手が浮いた瞬間にタックルで点を取る感じで。それが今回うまくハマった。(相手選手との対戦経験は)秋の選手権(全日本大学選手権)で一度あります。でも前回はすごい接戦だったので油断できない相手だった」と太田は勝利への喜びとともに冷静に試合を振り返った。

 「得失点も0で抑えられるのではないかと思っていたが、そこについては少し残念なところ。だが部員も手堅く、基本に忠実に勝ち切れたので良かった」森監督がそう話す大東大戦は、7人中6人の選手がテクニカルスペリオリティー勝ち。明大の実力を見せつける試合運びとなった。この試合も7番手で出場した太田は「初っ端のあの1点は、たったの1点だが、先制を取られたのがすごく悔しくて。これから今日よりも強い相手に当たると思うので無駄な失点は与えないようにしたい」。森監督は、「しっかり勝ち切りたい」と2日目以降に行われる順位決定戦に向けて課題を見据えた。

[小松錦葵]

試合後のコメント
森監督
――小川への評価はいかがでしょうか。
 「去年のちょうど東海大会で私がスカウトに行き、最後に獲得した部員です。その時にはまだ戦績はなかったのですが、インターハイ2位まで駆け上がった部員です。最後の粘り強さを持ち合わせている子なので、必ずこういう大きな舞台では何か結果出してくれると思っていました」

――大東大戦前に選手にはどのようなアドバイスを送りましたか。
 「予選リーグで2敗しているということで、ここではやはり明日以降につなげるためにも、まずいい形で入らないと明日以降にも繋がらないということから、 とにかく自分たちの力を出せば、普通にやれば勝つことはできるので奢らず、焦らず、基本に忠実にやるように指示は行いました。そうすれば自ずと結果はついてくることは伝えました」

――順位決定戦へはいかがですか。
 「過去5年間、8位をずっとキープしてきたのですが一昨年、昨年と崩れてしまって。まずそこまで持ち上げたかったです。ただ、明日以降は頑張っても9位にしかなれないので。1桁に入るためにも一戦一戦うちの今の部員で戦って。1日目、フルメンバーで戦って2日目もそのメンバーが出て、体は動くはずですし明日以降は更に飛躍してくれるのではないかなと思っています」

太田
――チームが早大戦で惜しい結果になってしまったのはいかがでしょうか。
 「1桁目指して頑張ってきて、チームとしては今こうやって負けてしまって最高でも9位。それは今の目標ではあるのですが、本来ならばもう1勝してもう、今日の段階で1桁以上とっておきたかったです」

――早大戦のガッツポーズはどのような気持ちでしたでしょうか。
 「本当にめちゃくちゃうれしかったです。でも強いていうなら、チームが初戦で全敗して、(早大戦は)自分の前が不戦勝。その前で(小川が)勝っちゃったのでうれしい誤算なんですけど、自分が勝利して1発目の(白星を)付けたかったですね。ごちゃごちゃとした試合だったのでガッツポーズしようかなと」