飯村・木方組が優勝 明大勢10年ぶりの快挙達成/関東学生選手権

2024.06.25

 関東学生選手権1日目が行われ、明大からは男子ダブルスに13組が出場した。中でも飯村悠太(商2=野田学園)・木方圭介(政経1=野田学園)組が息の合ったプレーで勝ち進み、決勝ではゲームカウント0―2から勝利。大逆転劇で関東一の称号をつかみ取った。

◆6・24〜28 関東学生選手権(所沢市民体育館)
▼男子ダブルス
飯村・木方組――1位
山本・芝組、手塚・安江組――ベスト8
松田・浅見組、平賀・大島組――ベスト16
櫻井・高橋航組――5回戦敗退
剣持・高橋響組、米田・齋藤組――4回戦敗退
小笠原・山腰組、西沢・窪組、寺下・栁澤組――3回戦敗退 
千年・龍崎組、田中・若月組――2回戦敗退

 春季関東学生1部リーグ戦(リーグ戦)では2戦2敗と不完全燃焼に終わった飯村・木方組。だが、今大会は「1回戦から練習でやってきたことが全部出せていて、いい流れで勝ち進むことができた」と初戦から息の合った連携で次々と強敵を沈めていく。準決勝では駒大のカットマンペアの木村・白山組と対戦。第1ゲームを取るも、そこから立て続けに2ゲームを連取され嫌な展開に。第4ゲームでカウント1―3となったところですかさずタイムアウト。「カットマンだからといって自分が甘いボールを送りすぎてしまっていたのでそこを修正するのと、足をしっかり動かして自分たちから打っていこうと(髙山幸信監督から)アドバイスをもらった」(木方)。これを機に強い打球で相手を押し込み、7連続ポイントでこのゲームを取ると、第5ゲームでも怒涛(どとう)の9連続ポイント。ゲーム後半からの積極的な攻撃が奏功し決勝進出を決めた。

 決勝の相手はリーグ戦でストレート負けを喫した野田・木塚組(専大)。苦手意識のある相手との対戦は、序盤で2ゲームを落とす苦しい展開に。だが、今大会で見せてきたゲーム内での修正力が決勝の舞台でも輝きを見せた。「3ゲーム目からはレシーブをフォアで取っていたのをバックで取ったり、サーブを長くしたりした」(飯村)。徐々に相手の戦術にも対応し、飯村の強烈なフォアハンドや木方のチキータが決まり始めると完全に試合の流れを支配した。第3、4ゲームを取り試合を振り出しに戻すと、第5ゲームでも序盤から一方的な展開になり、最後は相手の打球が台を外れ勝負あり。優勝が決まった瞬間、両者は控えめに握手し優勝の喜びを分かち合った。

 紫紺勢が同大会でダブルスを制覇するのは2014年に町飛鳥選手(平29商卒・現ファースト)・森薗政崇選手(平30政経卒・現B O B S O N)組が達成して以来、実に10年ぶりの快挙だ。また、優勝した飯村・木方組以外にも、今春リーグ戦未出場の平賀龍生(文4=明豊)・大島史也(情コミ4=愛工大名電)組が昨年度の全日本大学総合選手権・個人の部のダブルスチャンピオンである濱田・徳田組(早大)を撃破。リーグ戦で7戦5敗と苦手としていたダブルスで、チーム全体が力を発揮した。27、28日に行われる男子シングルス、そして7月に行われる全日本大学総合選手権・団体の部へ向けて、弾みをつける一日となった。  

[冨川航平]

試合後のコメント
飯村
――優勝した率直な気持ちはいかがですか。
 「自分自身タイトルを取ることが初めてなのでとてもうれしいですし、リーグ戦で自分は後半戦からダブルスで出てたんですけど、専大戦、日大戦どちらも落としていたので今日勝てて良かったです」

――決勝戦を振り返っていかがですか。
 「決勝はリーグ戦の時みたいにずっと1、2ゲーム目相手の流れで自分たちのプレーができなくて、3ゲーム目のタイムアウト以降から自分たちから攻めて自分たちの良さを出していこうとアドバイスをもらって気持ち的にいいプレーができて逆転できたので良かったです」

木方
――優勝した率直な気持ちはいかがですか。 
 「自分自身優勝することが久しぶりでとてもうれしいですし、リーグ戦で同じペアにやられていたのでリベンジができてとてもうれしいです」

――自身のプレーを振り返っていかがですか。
 「自分たちの流れでないときはどんどん連続で失点してしまっていたので、そこで何か頭を使って一本でも多く工夫して点数を取れるようにしていかないといけないと思います」