5連覇逃し、王座陥落/日本学生選手権

5連覇逃し、王座陥落/日本学生選手権
スケートシーズンも終盤に差し掛かり、最大のヤマ場であるインカレを苫小牧で迎えた本学。かねて今大会に照準を合わせ、尻上がりに調子を上げてきていたが、結果はまさかの部門4位と惨敗に終わり、インカレ5連覇の夢ははかなくも崩れ去った。

大会初日。まずは男子500mで上田の2位を筆頭に富岡、小松総合主将も上位入賞を果たす。上田は真駒内選抜、浅間選抜に続き、この日も表彰台に輝き得点の原動力となったものの、「気持ちの面で課題があった」と振り返り、悔しさをにじませた。得意の短距離でポイントを稼いでみせた本学は同率1位でこの日を終える。

だが大会2日目に連覇へ暗雲が立ち込めてきた。男子5000m、1000mで選手らはタイムが伸び悩み、徐々に他大と差がつき始める。エースである飯山部門主将も17位とポイントゲッターの役目を果たすことはできなかった。「切羽詰まっているが、逆転できる」(飯山部門主将)と意気込んで臨んだ3日目も悪い流れを断ち切ることができない。男子10000mで黒岩(信)が3位と奮闘するも、ほかのメンバーが振るわず、総合4位で最終日へ。「気持ちは落ちていない。最後まであきらめない」(黒岩・信)。

大会最終日。男子2000mリレーとパシュートで共に1位を取ることが優勝への最低条件であった。だが結果は日大にわずかに及ばす2位と、この時点で総合優勝への道は断たれてしまう。続くパシュートも気持ちの入った滑りを見せるも4位と、大会を通して種目制覇も1度も成すことができなかった。

スケート大国の牙城に揺らぎが見られた今大会。終わってみれば総合4位と連覇は途絶えてしまったが、「力を出し切った結果」(黒岩・泰)、「一致団結して滑られて良かった」(沼崎)とおのおのの滑りには皆が納得していた。王者としての威信を保つべく、この敗戦を糧に表彰台の頂点に返り咲くその日に期待したい。