
ミス目立つも専大相手に勝利/練習試合
Bチームにとって春シーズン最後となる試合が、明大八幡山グラウンドで行われた。前半は多彩な攻撃で5トライを取り33―14で試合を折り返す。後半はミスが続き1トライに抑えられたがそれでも相手に大量失点を許さず、最終スコア40―21でノーサイドとなった。
◆6・22 練習試合(明大八幡山グラウンド)
▼対専大戦
○明大40{33―14、7―7}21専大
先制点を奪ったのは明大。開始4分、フッカー山本文士郎(営4=明大中野)のブレークからサイドへ次々とパスをつなぎ、左ウイング瓜生丈道(法2=小倉)がインゴールに飛び込む。続く12分、敵陣22メートルライン付近での相手ボールスクラムから出たボールに右フランカー松岡風翔(政経2=大阪桐蔭)が反応し、ジャッカルを見事成功させた。マイボールとするとラインアウトからフェーズを重ね、右ウイング長谷川諒(情コミ1=報徳学園)がトライ。「コミュニケーションを取る、特に隣同士と話すというところを練習してきたので、今日は先週の試合よりはできていた」(長谷川諒)。25分には、セブンズ学生日本代表としてフランス遠征に参加していたスタンドオフ仲間航太(文3=常翔学園)が魅せる。巧みなランで敵陣22メートルライン付近までゲイン。マイボールラインアウトから左プロップ田中翔太朗(政経4=長崎北陽台)が得点を挙げた。「ピックゴーの練習のおかげもあって周りを見られて、しっかりトライすることができた」(田中翔)。着実に得点を重ね計5トライを取り33ー14でハーフタイムを迎える。
迎えた後半、開始15分間両チームとも無得点のまま試合は進む。17分に相手に先制トライを許すと、明大は敵陣深く入った地点でのラインアウトでクリーンキャッチができず相手ボールになるシーンが多くあり、なかなか得点することができない。「東海戦の反省でもラインアウトのクオリティーの部分が挙がったが、今回の試合もクオリティーがとても悪かった」(左ロック古賀大輝・政経1=佐賀工)。それでも粘った27分、左センター為房幸之介(商1=常翔学園)がゲインし攻撃の起点を作ると、小倉光希矢(商1=国学院栃木)にパスが渡り、最後はトライゲッター長谷川諒が決めた。1年生による連携プレーで後半初トライを取った。しかしその後もハンドリングミスや自陣でのペナルティーが続いてしまった明大。「細かいミスやオフロードをつながなくてもいいところでつなごうとしてしまったり、ノックオンや、ブレークダウン周辺のペナルティーが多かった」(大和哲将・政経1=佐賀工)。前半の得点が効き、40ー21で勝利した。
B戦での最終戦を3試合ぶりの勝利で飾った明大。ミスは目立ったが、前回から改善された部分もあったようだ。「最初からファーストパンチを打とうと話していた中で最初の入りが良かったので、そこは帝京大戦や東海大戦から修正できた」(仲間)。春シーズンも終わり、次の舞台は菅平合宿となる。「夏合宿では、U20組が帰ってきてチームに新しい刺激があると思うので、そこでもっとうまくコミュニケーション取って、15人全員で戦えるラグビーをしたい」(川村心馬・法3=函館ラ・サール)。夏合宿へ春の経験を連れていく。
[木曽琴乃]
試合後のコメント
田中翔
――今試合のテーマを教えてください。
「『バックトゥザベーシック』っていって、自分たちは基本のプレーがまだおろそかになっている部分があったので、セットプレーだったりをしっかり練習してきた通りにやることが目標でした」
古賀
――FWではどのようなコミュニケーションがありましたか。
「昨日のミーティングで出た、スクラムだったら低くタイトに組む、ラインアウトだったらマックスで全部やるっていうことをやったんですけど、そこは出来ていない部分もあるので今日のビデオを見て振り返ってまた修正できたらいいなと思います」
松岡
――春成長できた点はどういったところにありますか。
「Bチームとしては帝京戦から大差で負ける試合をして、東海戦でも僅差で負けてしまった中で、専修戦の最後の試合で勝ち切ることができたということをまずは成長した部分かなと思うので、これを忘れずに夏合宿も頑張りたいです」
仲間
――今試合での修正点はありますか。
「個人的な部分でいうと、ゴール前で最初にトライを取られた時に、自分が止めないといけない場所で迷ってしまって、中途半端なディフェンスになってしまいました。しっかり決め事を遂行してれば大丈夫だったところなので修正していきたいです」
長谷川諒
――トライシーンを振り返っていかがですか。
「自分の力じゃなくてみんなの力で取ったトライだと思います。10メートルを繋げてくれたボールを最後まで取り切れたことはすごく良かったです」
川村
――下級生の印象はいかがでしたか。
「下級生となるとコミュニケーションもまだ取りづらそうにしていたり、サインもまだ分かってなかったので、木曜日のオフの日とか朝の時間を使って、全員で確認したりっていうのは練習から工夫していました。下級生にどんどん上級生から質問投げかけたりコミュニケーションを取って、うまくできていたかなと思います」
大和
――今日の試合振り返っていかがですか。
「今日は後半から出たんですけど、前半としての課題で、ゴール前まで行ってミスすることが多かったです。キック処理の部分では、 相手がキックを蹴ってくることは事前にわかっていたのですが、エリアで行かれてしまった部分があったのでそこを改善しようと自分は後半から入りました。そのエリア取りの部分は後半はほとんどなかったのでそこは良かったかなと思います。 逆にゴール前でのミスを改善できなかったことが課題だなと思います」
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