前半戦、好調な滑り出し/全日本学生選手権
アルペン部門では3人のルーキーが健闘。特に長井(政経1)が、得意とする大回転で1本目18位と好調な滑り出しを見せる。10位入賞を射程圏内にし、2本目での逆転が期待された。
しかし吹雪になるなど天候が悪化。上位陣を含め0.1秒を争う接戦となった。結果、総合で21位。「いける、と思っていただけに悔しい」(長井)と肩を落とした。しかし1年生ながらここまで戦えたことは自信になっただろう。「2本ともベストが出せれば上位を狙える」(長井)と、早くも次のインカレに向け前向きな姿勢を見せている。
クロスカントリー部門では下司(政経2)が大活躍を見せる。まず10㎞クラシカルでは昨年の成績を上回り10位に入賞、チームに初のポイントをもたらした。続く1.3㎞フリースプリントでは決勝までグループの先頭を走り、順調に勝ち進む。予選を通過できなかったチームメイトの分まで走り切り、宣言通りの3位入賞を果たした。しかし「決勝のレース展開を考えれば、もう少しいけた」(下司)と結果には満足していない。これから行われる30㎞フリーとリレーでのさらなる活躍に期待が懸かる。
12月の大会で好成績を残していた大竹(政経1)は、今大会が始まってから10kmクラシカル31位と1.3kmフリースプリント43位と実力を発揮できないでいる。「緊張はしてないけれど、雰囲気にのまれてしまっている」(大竹)と、初のインカレに戸惑いを隠せない。しかし残る試合は得意な長距離。「下司さんだけの明治とは思われたくない」と意気込む。
前半を折り返し、残る試合もわずか。しかしジャンプ陣にとってのインカレはこれから始まる。「今年はチーム力で勝負」(遠藤・政経3)と12月から北海道で合同練習を続けてきた。「なんでも言い合える、良い関係になれた。また、一緒にいることで刺激になる」(佐藤・営3)と結束力を深めている。
昨年個人で4位に入賞した山本(営2)は戦いを目前に「調子はいい。けれど過信しないで、結果を残して初めて自信にしたい」と冷静だ。ジャンプ陣が口をそろえて語るのは、「自分のできる範囲で自分らしいジャンプを」。「力んでも結果はついてこない、平常心で飛べ」(成田総監督)が今年のモットーだ。3年ぶりの団体優勝へ、風を味方に妙高の空を飛ぶ。
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