東野が区間11位、石川が区間8位と安定した結果を残す

1999.01.01
東野が区間11位、石川が区間8位と安定した結果を残す
 関東学連選抜として箱根駅伝に出場した東野と石川。学連選抜のチーム内でもトップの記録を持つ2人は東野が各校のエースが集う2区に、石川は近年準エースが投入される3区を任された。
2区の東野は1区の山口(国学院大)から8位でタスキをもらう。「権太坂を登った後の下りが上手く走れずブレーキがかかってしまい、ペースダウンしてしまった」(東野)。各校のエースが集う花の2区で、ダニエル(日大)や東野の高校の先輩である北村(日体大)に抜かれ、順位を2つ落とすものの安定した走りを見せ10位で3区の石川にタスキを渡した。「(他大のエースに)力が及ばないとは思っていました。力がないことは分かっていたが、ない中で出せた。強い選手の胸を借りて来年へ繋がる走りができたのでよかった」(東野)。

 明治のタスキリレーとなった2区と3区。「自分の出た駅伝の中で最も強い選手たちと走った」(石川)。かつてないほどのハイレベルな争いになった3区。東野からタスキをもらった石川は2km付近で竹澤(早大)に抜かれてしまう。「竹澤さんについていけば4位集団にいけた。つけるべきならついていくべきだった」(石川)と悔しさを口にするが10kmまでは設定タイム以上の好ペースで走った。しかし後半10kmでペースダウン。順位を上げることなく4区の久野(拓大)にタスキを渡した。「12㎞地点の茅ヶ崎あたりでひどくなってしまいペースが落ちた。ラスト1㎞でペースを上げられたけど、勝てると思っていた相手に負けたのが情けない」(石川)。区間8位という記録を残すものの「チームに貢献できなかったと思う」と厳しく自身の走りを振り返った。
 「今回の箱根駅伝から持ち帰ったものを今後1つずつ時間をかけてチームに還元していきたい」(東野)。2人が今回の箱根駅伝から得ることができたものは、きっと今後のチームに良い影響を与えるだろう。