卓球合宿リポート

1999.01.01
 12月27日から1月6日にかけて行われる卓球部の合宿。この合宿は1月15日から行われる全日本選手権のための強化練習となっている。今回はそんな卓球部合宿の1日に密着した。

 9時半、午前の練習が始まる。「今回の合宿は、フットワークに力を入れる」(高山コーチ)との言葉通り、まずはフットワークの基本練習。コーチやOBの指導の中、30分を1コマとした集中した質の高い練習を目指す。その後は各自の課題練習とダブルスの練習で午前の練習を終えた。

 15時、午後のメニューはサーブ練習から始まった。そしてその後、シングルスとダブルスのゲーム。本番の試合に近い条件の下白熱したゲームが繰り広げられ、さらにダブルスではそれぞれがコンビネーションの確認をした。1日の終わりはフットワークを意識した多球練習。フォア前から回りこんだり、オールコートのフォアでフットワークしたりと、最後は足が動かなくなるほどの運動量だ。

 普段の練習と雰囲気が大きく違うのが合宿。1日の練習を終え選手たちからは「久しぶりにやりこんで疲れました」(原(亨)・文3)という声も聞かれ、この合宿の密度の濃さがうかがえた。そして「みんな普段より生き生きしてる」(高山コーチ)と良い雰囲気の中で練習に取り組めている。今回の合宿ではフットワークとコース取りを強化していくことが目標だ。社会人も多く出場する全日本選手権、ただボールを台上に入れるだけでは決して勝ち上がれない。ストレートに返すなど、一つ一つ丁寧にコースをついていくことが上位進出のためには重要になってくる。そしてこの合宿の最終目標は何といっても「全日本選手権で明治から表彰台に上がれる選手を出す」(高山コーチ)ことだ。この合宿で各選手たちは対戦選手への対策や、自分の苦手とするところの改善に取り組み、照準を全日本選手権に合わせていく。合宿が終わったとき、選手たちがどのような変化を遂げているのか、今から楽しみだ。

合宿メニュー
7:00 起床
7:15 体操・ランニング
8:00 朝食
9:15 集合
9:30 開始(打球開始)

9:45~10:15 基本練習(フットワーク指定)
10:20~10:50 基本練習(フットワーク各自)
10:55~11:25 課題練習(指定)
11:30~12:00 課題練習orダブルス(各自)

昼食

14:45 集合(サーブ、レシーブ練習)
15:30 ゲーム練習
※残った時間で多球練習

全日本選手権への選手たちの意気込み
足立(法4)「合宿では体のキレを良くするのと、全体的な技術の向上を図る。シングルス、ダブルスの目標はランク入り。混合ダブルスでは優勝します!」

小野(商3)
「この合宿でレベルアップしたい。シングルスは3回戦あたりから厳しくなってくるけど勝てない相手じゃない。ダブルスは表彰台を狙っていく。ベスト4でたぶん当たる遊澤・韓陽組(東京アート)は負けて当然位のレベルだけど勝てるチャンスはあるはず」

原(亨)
「合宿ではフットワークを鍛えるのと、プレーの幅を広げたい。ダブルスは初戦、高校生と当たるけどけっこう強い。ここで勝って上位進出を狙いたい。目標は合宿の目標でもある表彰台だけど、まずはランク入りを目指します」

水野(営3)
「量より質が高い練習ができてる。シングルスではランク決定戦で元全日本チャンピオンの吉田海偉(日産自動車)とあたる。そう簡単には勝たしてもらえないだろうけど自分がベストの状況に持っていければ良い勝負ができるかも」

大塚(商2)
「フットワークを良くしていきたい。妥協はしない。シングルスでは2回戦で斉藤清選手(埼玉県教職員卓連)とあたる。明治OBの偉大な人で、全日本選手権で今96勝している。101勝を目指してるみたいだけど今年は1勝に抑えて引退を延ばしたいと思います」

柴田(法2)
「合宿では自分を追い込んで自信をつけたい。技術的なことだと、台上技術をしっかりつけたい。シングルス2回戦は9月の国体で戦ってる相手。リベンジできれば良い」

豊岡(政経2)
「合宿では心が折れないようにメンタル面を鍛えていきたい。全日本では誰と当たっても自分のプレーをするだけ。自分は明治大学の代表。こいつ強いなって思わせる試合をする」

池田(法1)
「シングルス、ダブルス共にランク入りが目標。シングルスは組み合わせからも勝ち上がれる可能性は十分にある。ダブルスは順調にいけば前回優勝者の岸川(スヴェンソン)・水谷(青森山田高)組と当たるけど、それについてはこの合宿で対策していく」

笠井(商1)
「合宿はきついけれど、全体練習後も自主練習をするなど皆より多く練習する。足りないところを改善していきたい。全日本では、1回でも多く勝つことを目標とします」

軽部(営1)
「左の選手とたぶん多く当たるからその対策をしていく。注目選手は早稲田の下山さん。絶対勝ち上がってくると思うし、順調にいけばランク決定戦で当たる。一戦一戦を大事に戦っていきたい」

竹之内(商1)
「一戦一戦、先のことを考えずに集中してやる。相手の対策よりまず自分はレシーブで点が取れてないので、そこを強化していきたい。」

仲田(商1)
「合宿ではフットワークを鍛える。全日本の目標は1回戦突破。そこから上にいけるなら、いけるところまで狙いたい」