
男子団体優勝! 女子団体も3位で表彰台入り果たす/全関東学生選手権
全関東学生選手権(全関東)が2日間にわたって行われた。ルーキーが加わり新体制で迎える最初の公式戦となった今大会。男子は昨年度の無念を晴らし2年ぶり6度目の優勝を飾ったものの、女子は同中一本競射の末、準決勝で敗退。しかし3位決定戦では練習通りの高的中を出し、男女ともに輝かしい成績を残した。新チームは始動したばかり。目標に向かって切磋琢磨(せっさたくま)する明大弓道部の活躍に目が離せない。
◆6・15~16 第54回全関東学生選手権(日本武道館)
▼男子団体
明大――優勝
▼女子団体
明大――3位
▼女子個人
関根――4位
「自分的にはよくできた」(齋藤和音・農1=小笠)と余裕を持って予選を通過し、男女ともに2回戦からのスタートとなった団体戦決勝トーナメント。男子は千葉商科大に、女子は東海大に安定した射で勝利し3回戦に進んだ。大会2日目も明大の快進撃は続く。3回戦を難なく勝利し迎えた準決勝では、男子は筑波大と対戦。23中と見事な行射を披露し決勝への切符を手に入れた一方、女子は国際武道大相手に同中競射にもつれ込み息を飲む展開に。2度にわたる同中競射に健闘するも、相手の皆中に一歩及ばず苦杯を喫した。しかしその後の3位決定戦では東農大の8中に対し11中で勝利し、3位で射場を後にした。
運命の男子決勝。「前から後ろへの流れを崩さないように、一定のリズムでつなぐことを意識した」(中嶋航大・農2=帝京長岡)と、圧倒的な団結力で準決勝に続き23中の高次元の実力を見せつけ、文句なしの大勝利。2年ぶり6度目の優勝を飾った。「今シーズン最初の団体戦を優勝で始められたのはすごく良かった」(増田皓太・理工3=富士宮西)。また個人では、女子主将の関根里沙(政経4=白河旭)が4位入賞。「団体戦で仲間が引いている姿をずっと見ていて一緒に緊張していたので、個人戦ではあまり緊張せず良い結果が出せた」(関根)。
今月末には全国選抜選手権(選抜)が待ち構える。「今回に引き続き優勝を目指して頑張りたいと思っている。主将として常にレギュラーメンバーに入り続けて、後輩たちを引っ張っていけるような主将になりたい」(細川凌平・営4=秀岳館)、「近年女子は選抜で結果を残せていないので、みんなで結果を残せるように頑張りたい」(関根)と最上級生の2人は意気込んだ。実力と向上心を備え持ったメンバーを主将がまとめあげる新チーム。彼らにかかる期待は大きい。
[寺井和奏]
試合後のコメント
細川
――主将になった心境を教えてください。
「自分が弓道部で過ごしてきた中で1番の成績を残したのが昨年度で、今年もそのような結果が残せるか不安な気持ちで生活していたので、全関東という大きな試合で優勝できたことがすごくうれしかったです。同期からも信頼を受けて指名していただいたので、役割をしっかり果たそうと思います」
増田
――上級生になった心境を教えてください。
「上級生になって責任が増える中で、昨年まではのびのびと引かせてもらえる立場だったのですが、今年からはのびのびと引かせてあげる立場にならなければいけないということで、そのプレッシャーはあります。自分がチームを勝たせるという考えになったのは今年からなので、そのようなところが上級生になって変わったところだと思います」
中嶋
――個人戦は10位決定戦まで進みましたが、どのような気持ちで10位決定戦を迎えましたか。
「昨年は個人戦5位だったので悔しい気持ちもありながら、それでもせめて一番上の順位になってやろうと思って頑張りました」
関根
――主将として臨む最初の公式戦でしたが、どのような気持ちで臨みましたか。
「当初は自分が試合に出て結果を残したいと思っていたのですが、途中から選手でなくても他の選手や後輩に試合に出てもらって優勝させたい、自分が出なくてもいいかなと思えるようになりました。昨日と今日は本当に頼もしい後輩たちを一生懸命サポートして、できるだけ緊張が取れるといいなと思っていました」
見米彩(理工4=文化学園大杉並)
――新チームはいかがですか。
「今年に入って加藤は練習でも的中率が上がっていて、今回も初矢を中ててくれたので、大前を安心して任せられます。落前の齋藤は、アリーナ特有の空気感の中で自分の集中力を保ち続けて中てることが初めてだったのにもかかわらず、初立から束ねていて実力を感じました。もっと詰められるところは女子全体で一緒に伸ばしていけたらと思っています。私自身は4年として、高い的中率の人が落で、後輩たちが引いてくるのを構えて自分がしっかり中てるのが重要な役目だと思うので、引退まで務められるように頑張ろうと思います」
加藤ほの美(政経2=前橋育英)
――大事なポジションだと思いますが、プレッシャーはありましたか。
「プレッシャーしかなかったです。試合前は不安でいっぱいになるタイプなので、緊張しすぎてガチガチだったと思います」
齋藤
――目標とする先輩はいますか。
「見米さんです。後ろで中て続けてくれて安心させてくれるので、自分が先輩になった際には見米さんのように後輩を安心させられるようになりたいです」
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