東海大戦 春季大会最終戦を2点差で逃げ切る/関東大学春季交流大会Aグループ

2024.06.17

 日本一暑い町として知られる熊谷で東海大との関東大学春季交流大会(春季大会)が行われた。明大は前半に得点を重ね、後半は東海大に追い上げられるも逃げ切り2点差で勝利した。

◆6・16 関東大学春季交流大会(熊谷ラグビー場)  
▼対東海大戦  
 明大40{26―12、14―26}38東海大

 明大が開始早々に試合を動かした。前半2分、左ウイング坂本公平(情コミ4=東福岡)がオフロードパスを受けインゴールに飛び込むとそのまま坂本がコンバージョンを成功させ明大が7点を先制する。9分にも右ウイング安田昂平(商4=御所実)がスペースに蹴ったボールにスクラムハーフ柴田竜成(営3=秋田工)が走り込んでトライ。スクラムに苦しみながらも流れを渡さなかった明大が坂本の2トライ目を含む追加点を重ね26―12で試合を折り返す。

後半は東海大が試合をコントロールする時間が長くなった。前半終盤の左フランカー利川桐生(政経3=大阪桐蔭)のシンビンで人数不利となっていた明大は後半開始直後に得点を許す。しかし59分に途中出場でスクラムハーフに入っていた登根大斗(法4=御所実)がラインアウトモールからボールを持ち出してインゴールしリードを広げる。67分に再び東海大に得点を許した明大は流れを変えるため動いた。73分に敵陣でノットリリースザボールを決めるとスクラムを選択。「フォワードがここで勝負したい、組める、押せると言っていたのでこだわらせた」(登根)。そのスクラムから出されたボールを受け取り、今日初めて紫紺のジャージーに袖を通した大沼隼人(政経2=国学院久我山)がうれしい初トライを挙げた。その後も東海大に2トライを許したがリードを守り切った明大が2点差で辛勝した。

 明大は春季大会最終戦となった東海大戦で白星をつかみ3位で大会を終えた。奪還をスローガンに掲げ大学選手権優勝を目指す明大。「この春に戦った中で出てきた課題もそうですけど、一貫して自分たちが今やろうとしていることをさらに磨いていく」(神島監督)。厳しい夏を乗り越え一段と成長した彼らの秋に期待したい。

[佐藤比呂]

試合後のコメント
神島監督
——今日の試合を振り返ってみていかがでしたか。
 「この暑い中、お互いに難しいコンディションだったと思いますが、最後にスコアを上回れたというところは良かったと思います。 まだまだシーズンに向けてたくさん課題ももらえた試合だったので、7月の夏合宿に向けてしっかりとレベルアップをしていきたいと思います」

左ロック田島貫太郎(政経4=東福岡)
——日本代表合宿から帰ってきて明大で見せていきたいことを教えてください。
 「行ったのが僕と秋濱(悠太・商4=桐蔭学園)だけなので、プロの方にもらえた刺激というものをみんなにあげられたらなと思います」

右ロック佐藤大地(法4=国学院栃木)
——試合中にスクラムはどこを修正しましたか。
 「東海大のかけてくるスクラムに対して、自分たちが対応できてなかった。自分たちからもっといこうとコミュニケーションを取りました」

ゲームキャプテン・右フランカー福田大晟(商4=中部大春日丘)
——春を振り返っていかがでしたか。
 「最初の方はチームがバラバラで、なかなかいい感じでできなかったのですが、どんどん試合重ねていくごとに、チームが全体的にも良くなってきているので、自分たちのシステムは間違っていないということを信じてこれからもやっていきます」

ナンバーエイト最上太尊(商3=仙台育英)
——木戸大士郎主将(文4=常翔学園)が不在の中のナンバーエイトでの出場でしたが意識したことはありましたか。
 「僕はフィジカルが強みなので、それを前面に出すだけだと思いました。前にも出られていたので、あとは細かいミスをなくしてやっていければと思います」

スタンドオフ萩井耀司(商1=桐蔭学園)
——春シーズンを通して学んだことを教えてください。 
 「春シーズンは少しずつですが、成長できているという手応えはあって、緊張で自分の思うようなプレーができない状態が続いていましたが、試合を重ねていくうちに冷静に試合を進めることができたので、そこは成長かなと思います」

坂本
——今日の二つのトライについて教えて下さい。
 「1本目は味方のサポートを受けて、2本目はセットプレーからしっかり取り切れたので良かったです。もらう前までにどういうふうに動くかを頭の中で考えてプレーしました」

登根
——後半からの出場でしたがどのようなゲームメイクを意識されていましたか。
 「後半頭から入れるところでテンポをしっかり上げて得点を前半以上にしようと思っていましたが、最後のところで点が取れない場面が多く、すごくもったいなかったです。しっかり勝っていく上で最後のトライまでするということをしっかりこだわって突き詰めてやっていきたいと思いました」

伊藤龍之介(商2=国学院栃木)
——U20に向けて意気込みをお願いします。
 「今までニュージーランドに行ってたくさん試合をしてきたので、その試合で重ねてきた経験を出して、大会なので勝ちにもこだわっていきたいです。その中で自分が少しでもレベルアップできるように頑張っていきたいです」

大沼
——今日は初めての紫紺のジャージーでしたがいかがでしたか
 「今日が初日ですごく緊張したので、とりあえず最初のファーストプレーをもう全力でやろうと思っていました。初トライも取れたので良かったです」