(2) 下司尚也

1999.01.01
 ジャンプ部門では大学屈指の強さを誇る明大スキー部。一般にジャンプ競技の注目度は、他の部門と比較しても著しく高いといえよう。しかし、本学の注目選手はジャンプ陣だけではない。クロスカントリー部門・下司尚也(政経2)。今夏、社会人チームのアインズの合宿にも参加した下司は、「ここで学んだことを生かす。インカレへの意識は高まっている」と決戦の冬へ向けてモチベーションを上げていた。

 12月20日から北海道音威子府村で始まった、第22回全日本学生チャンピオンスキー大会。下司は10kmクラシカルで、昨年の7位を上回る4位で入賞した。さらに、15kmフリーも12位と、昨年の33位という成績を大幅に塗り替える結果を残した。「今回の大会は初戦なので、欲を出さずに自分の力を出し切ることに集中した」。そして、見事に過酷な練習の成果を見せた。
スプリントでは予選を12位で突破、ベスト16以上の選手のみが出場できる決勝に駒を進め、10位という成績を残した。確実に昨年からの成長を遂げている。

 昨年のインカレでは10kmクラシカル15位。1.3kmフリースプリント9位という成績を残した。「インカレに向けてレースをこなして、いい状態に持っていきたいです」と上位入賞を見据えている。自身の目標である「全種目入賞」もこの調子でいけば確実なものになるだろう。

 近年、クロスカントリー部門が徐々に成長を見せている本学。その中で、同部門における得点のカギは下司が握っているといっても過言ではないだろう。今年のランナーの目標は8ポイント。インカレまで残りわずかとなったこの時期、「体調管理をしっかりして、ベストコンディションで臨みたい」、と意気込みを見せる。下司の今後の活躍から目が離せない。

◆下司尚也 げしなおや 政経2 和寒高出 179cm 69kg