(4) 柴田嶺
今は毎日1時間半~2時間くらい練習しています。毎日継続して氷の上に上がるようにしています。
―今季、グランプリシリーズで唯一参戦した中国カップ(11・8~11 中国・ハルビン)を振り返ってどうでしたか。
夏に痛めた左足甲のケガの影響で、大会前は全然練習できませんでした。正直出るのは厳しかったんですが、東日本選手権を免除されているので、中国カップに出ないと全日本に出場できなかったんです。なので、最後まで滑れれば十分という気持ちで大会に臨みました。とても目標を立てられるような状態ではなかったです。トリプルアクセルも跳べませんでした。でも世界レベルの選手を見て、とても刺激を受けました。ケガをしていてもやらなければいけないと思いました。
―現在、ケガの状況は?
今はだいぶ良くなりました。スピンとステップには全く影響はなりません。でもトリプルアクセルは跳べる状態ではないので、全日本では要素から外す予定です。
―ショートとフリーの完成度は?
ショートの「死の舞踏」については、いい状態で滑れています。フリーについては中国カップ後に曲を変えました。「火の鳥」という曲で、前よりストーリー性がある曲で滑りやすいです。バレーやミュージカルの曲に使われている曲だそうです。
―なぜフリーのプログラムを変えたのですか。
ケガの影響でフリーに2回入れる予定だったトリプルアクセルを入れることができなくなって、要素の見直しを迫られました。それでこの機会に自分に合った曲に変更しようということになって変えたんです。
―フリーの見どころを教えてください。
力強さと華麗さを兼ね備えた演技をしたいです。あとはストーリー性を持って滑れるようにしたいです。
―全日本の演技構成を教えてください。
全日本ではトリプルアクセルは跳ばずにダブルアクセルにします。ほかのジャンプはフリップ―ループの3回転―3回転、トリプルルッツを跳びます。ステップは難しいですけど、レベル3を目指したいです。スピンはレベル4を狙います。もちろんビールマンスピンもやりますよ。
―採点法が変わりましたが、影響はありますか。
ジャンプの採点法が厳しくなったんですけど、新ルールではルッツをアウト、フリップをインで跳ばなければならないんです。昨年までルッツもインで跳んでしまっていたので、修正しました。苦労しましたが、今はルッツをアウトで跳べるようになりました。
―世界選手権(3・17~23 スウェーデン・イェーテボリ)、四大陸選手権(2・11~17 韓国・ソウル)の出場枠は?
世界選手権は3枠です。四大陸も3枠ですが、全日本4位~6位の選手が出場するとは正式には決まっていません。まれに世界選手権とダブルで出場する場合があるので。
―最後に全日本に向けて豊富をお願いします。
もちろん表彰台に上れたらうれしいですが、最低でも四大陸の出場権は獲得したいです。一つ一つの要素をきっちり演技して、自分の演技ができれば上位進出も見えてくると思います。スピンを武器にして、ほかの上位選手に対抗したいです。
◆柴田嶺 しばたりょう 政経3 釧路北陽高出 168cm・58kg
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