(3) 萩原綾子
―現在の調子はいかがでしょうか?
あまり良くないですね。でもプラスに考えて、下がるだけ下がったのだから後は上がるしかないって思っています。
―調子が悪い原因はありますか?
東日本選手権が終わって切れてしまったので、そこからモチベーションを上げられずここまでずるずるきてしまった感じです。
―現在は全日本へ向けてどのような練習をされているのですか?
今少し練習不足で、週5日しかできていません。授業の関係で学校を優先しちゃうとあまり練習できなくて。練習ではスケーティング、ステップ、ジャンプですね。でもジャンプを怖いと思ってしまって…。やらなきゃいけないと思ってやるけどできない。練習で出来ても曲をかけるとダメになってしまいます。
―去年の全日本選手権はどうでした?
シニアの全日本選手権が初めてで、周りが気になってしまいました。カメラもたくさんあって集中できなくて頭が真っ白になっちゃいました。演技は最悪で、悲しくて帰りたかった。
でも切り替えは早い方なのでまた来年頑張ろうって思いましたね。
―やっぱり全日本選手権は萩原さんにとっては大きな大会ですか?
そうですね。1番大きいです。すごく注目される大会なので、たくさんの人に見てもらえますし。去年の全日本選手権の失敗も大きいですからね。
―明治から望月さん(情コミ1)も全日本に出られますね。同じ大学の選手が出られるようになったのは嬉しいですか?
すごく嬉しいです。一緒のリンクで練習しているのですが、りぃ(望月)が頑張っている姿を見て、自分も頑張らなきゃなって思います。
―話は変わりますが、スケートはいつから始めましたか?
3歳からなので、その頃の記憶っていうのはあまりないです。気付いたらリンクの上にいたって感じでした。幼い頃はスケートが大嫌いでしたが、高校2年生のときから好きになりました。先生が変わってすごく自由に練習とかできて、解放された気がして。それまでは何でも決められていました。何時から何時まで練習で、ご飯は何時からで…とか。でも今の先生は好きな時間に練習して…って感じで楽しいです。
―スケートをやっていて良かったことはありますか?
高校、大学とスケートでいけたことですね。スケートを頑張ってきて、それを認められて嬉しかった。
―自分の演技の前って何をしていますか?
イメージトレーニングしています。あと自分の使う曲を聴いたり、浜崎あゆみの曲を聴いたりしていますね。演技前の6分間練習とかだとずっとうろちょろしてしまいます。すごく緊張していて、先生にそれを全部言ってしまいます。そしたら先生が「大丈夫だよ」って言ってくれるので、それで少し落ち着きます。
―萩原さんは演技中もずっと笑顔ですよね。それがすごく印象的です。
それ、よく言われます。いつも楽しそうに滑っているよねって。でも全然そんなことないです。笑っているつもりもないですし。でもスケートって楽しいんだなって思ってほしいですね。
―大学生活は楽しいですか?
すっごく楽しいです。とても悩みやすいのですけど友達がいると大丈夫だし頑張ろうって思える。試合のこととか(友達に)言わないですけど、1回内緒で試合に来られてすごくびっくりしました。だけど嬉しかったですね。友達がいないと生きていけないタイプなので、友達といると笑顔でいられます。
―では最後に全日本選手権の目標とファンへ一言お願いします。
え?ファンに一言!?いやいや…恥ずかしいですね。
目標は去年の全日本はひどかったので…。本当ひどくて点数も見てないし順位も忘れてしまいました。でも去年で大舞台の緊張感が味わえました。今年は納得のいく演技をすることです。納得のいく演技ができれば結果はついてくると思うので。
―ではファンに一言!
えーと…見ていてくれる人にもスケート楽しいって思ってもらえるよう頑張るので応援していて下さい…!(声が段々小さくなっていく)
取材中も笑顔が絶えず、正直に質問に答えてくれた萩原。そんな彼女だからこそ友達も多く周りには自然と人が集まり、みんなを笑顔にしてしまう。全日本でも彼女のまぶしい笑顔で多くの観客を魅了するはずだ。彼女の今後に目が離せない。
◆萩原綾子 はぎわらあやこ 法2 東北高出 163cm
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