
得点合戦は痛み分けに 2-2でリベンジならず/関東大学1部リーグ戦
第9節の相手は、先日の天皇杯にて悔しくも敗北を喫した筑波大。序盤に中村が先制するも、その後追い付かれ1-1で前半を折り返す。後半開始早々に失点を許し、追いかける展開となる。しかし粘り続け後半ATで得点に成功し、2-2で引き分けとなった。

序盤から積極的に攻め前半6分、左でパスを受けた中村がエリア外からのシュートを決め先制。非常にいい立ち上がりとなった。その後も何度もサイドから切り込むも、相手の堅い守備を前に追加点を奪えない。そして36分相手CKからの混戦の中、守備のスキを突かれ相手に同点弾を許す。「天皇杯と一緒で、セットプレーで失点した部分は反省しないといけない。自分たちが1点取って、気持ちの面でも落ちてしまった」(島野)。そのまま両者譲らず、1-1で前半を折り返した。

追加点を狙う明大だったが、後半早々46分、右サイドから切り込む相手に守備を引き付けられ、フリーになった選手に得点を許す。後半は厳しい展開となった。小林のトップチーム初起用など選手交代や、3バックへの変更など活路を模索するが、天皇杯に引き続き鉄壁の守備の筑波から突破口を見つけられない。終盤は攻める明大と守る筑波大の意地の見せ合いとなった。何度も訪れるチャンスをつかみ切れない明大だったが粘り続け、AT終了間際に島野のシュートがゴールネットに突き刺さり、2-2の痛み分けに終わった。

天皇杯での再戦に燃える明大だったが、前節に引き続き引き分けとなった。「リーグ戦では首位を守るより明治のサッカーをすることが大事だと思う。勝点3を取ってクリーンシートで終われるように次も勝ちたい」(小澤)。「最後ラストプレーで点を取れて、負けずに終えられたっていうのは次につながる部分」(島野)。リベンジこそ果たせなかったが、選手たちはぶれずに前を見据えている。「主語は『明治が』」(栗田大輔監督)。この言葉通り今節の反省を糧に、これからも明治のサッカーを体現し続ける。
[藤原茉央]

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