
近藤、加世堂の2人がメダル獲得!/日本学生個人選手権
日本学生個人選手権(学生個人)が幕を開けた。1万メートルWでは近藤岬(理工3=十日町)が自己ベストを更新し関東学生対校選手権(関東インカレ)に続けて同種目での優勝を果たす。1500メートルでは加世堂懸(商2=仙台育英)が3位に入った。
◆6・14~16 日本学生個人選手権(レモンガススタジアム平塚)
◆1日目
▼男子1万メートルW決勝
近藤 1位 40分32秒31 自己ベスト
長田 15位 44分03秒45
村越 21位 46分43秒43
櫻井 DQ
▼男子1500メートル決勝
加世堂 3位 3分49秒68
1万メートルW決勝の号砲が鳴った15時05分。競技場には厳しい日差しが降り注いでいた。そんな中、近藤はトップを歩く下池(順大)のすぐ後ろで周回を重ねる。「関東インカレと同じように、先頭に付いてラストに飛び出すような順位だけを狙ったレースを考えていた」との言葉通り、トップの選手の後ろにぴたりと付いて歩き続けた。レースが動いたのは8000メートル付近。先頭集団が、近藤と今年度の関西学生対校選手権覇者・土屋(立命大)、吉迫(学芸大)の3人に絞られた。3人による先頭争いは、残り1周を告げる鐘と同時に大勢が決する。激しい駆け引きから一気にペースを上げた近藤に付いていく選手はもはやいなかった。ラストの直線で追いすがる土屋を振り切り、自己ベストを0.54秒更新する好タイムでゴール。近藤は「今までスピード系の練習に取り組んできたので、ラストまで持ち込めば勝てる自信があった」と勝因を明かす。関東インカレに続き、今季同種目で2勝目を飾った。
1500メートル決勝には加世堂が出場した。「1000メートルを過ぎるまでは様子を見てそこから前に出る」というレースプランを忠実に再現し、冷静な位置取りを見せる。想定よりもスローペースな展開の中、残り1周で一気にギアを切り替えた。1300メートル地点で先頭争いに加わると、最後の直線に3人横並びで飛び込む。競り合いに敗れ「向かい風もあって、あまり伸びずに3位で終わってしまった」と悔いの残る結果にはなったが、表彰台の座は譲らなかった。関東インカレ800メートルでの5位入賞など、ここ直近で目覚ましい成長を見せる加世堂。明大中距離の顔として活躍した近藤亨(令5商卒)、馬場勇一郎(令6政経卒)の後を継ぐ者として彼の名が挙がる日はそう遠くないだろう。
学生個人2、3日目は短距離ブロックから3名がエントリーしている。好順位をもたらすことでさらにチームの調子を上向かせるきっかけにしたいところだ。
[松原輝]
※レース後のコメントは、後日特集記事「紫灰復燃」にて掲載いたします。
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