中大にリベンジ果たす! 5位決定戦へ/関東学生1部リーグ戦

2024.06.14

 前戦までの総当たり戦の結果を踏まえ、リーグ戦第8戦目からは順位決定トーナメントが行われた。1部の座を守り、少しでも上位に進みたい明大の相手はかつて敗れた中大。終始拮抗(きっこう)した試合展開を繰り広げ、最後は粘り勝ち。雪辱を果たし、5位決定戦へと駒を進めた。

◆5・18〜6・16 関東学生1部リーグ戦

▼6・9 対中大戦(順大さくらプール)

 〇明大9{2―1、2―2、3―2、2―2}7中大

 先制点を決めたのは明大。さらに1点を追加し、試合は上々のスタートを切る。選手たちのガッツポーズが輝くのもつかの間、中大に1点を奪われる。しかしそれ以上の失点はなく第1Pは終了した。「第1、2Pを通して失点することが少なかったので、そこはすごく良かった」(深山駿太・商4=明大中野)。第2Pは渡邊十雅(政経4=明大中野)が力強くシュートを放ち、ゴールを揺らす。しかし、すぐさま中大が明治の防御をすりぬけ、シュート。「第2Pは必死すぎて覚えてない」(林大悟主将・営4=千葉敬愛)と話すほど両者一歩も譲らない戦いを見せ、4―3で前半戦を終えた。

 何としても点差を開きたい後半戦。第3Pでは、中大に先に得点を許すも、巧みな連携でチームのエース・越智大介(理工4=明大中野)にボールを回し、2得点の活躍を見せる。2点リードで迎えた第4Pだが「(明大が)いい流れをつくっても、しっかり食らいついて返してくる。本当に諦めない不屈な(中大の)姿勢はやりづらかった」(林)。粘り強いプレースタイルに苦戦し、連続得点を許してしまう。点差を追いつかれ、中大に流れが傾きかけたかと思われたその時、決勝点を決めたのは主将の林だった。「勝ち越しゴールを決めることができて超気持ちよかったし、ほっとした」(林)。最後は試合終了間近にとどめの1点を追加し、接戦を勝ち抜いて見せた。

 1度負けた相手に屈辱を晴らすことができたその勝因は「全員で水球をしたこと。前回までは個人個人でプレーしているような印象だったが、今回はチームみんなで泳いで、みんなでプレーして最後まで泳ぎ切ることができた」(林)。次戦の5位決定戦は同じく、前試合で敗北した早稲田。「一段と強くなった明治を早稲田に見せつけたい」(林)。今試合での勝利を糧にチーム全員で白星をつかみ取って見せる。

[塚﨑真奈]

試合後のコメント

――中大に対してどのような印象を持たれますか。

 「若いというか1、2、3年生主体のチームで、すごくエネルギッシュな勢いのあるチームだなっていう印象でした。今試合は明治の4年生の力が主体となってそれを抑えたかなって感じです」

深山

――試合を終えて今のお気持ちを教えてください。

 「今まで苦しい戦いがずっと続いていて、今日は結構大事な試合だったんですけど、そこで1勝できたことはすごく嬉しいです」

――今試合の勝因はどこにあるとお考えですか。

 「最後まで自分たちのやりたいことをやり通して楽しく水球できたのが1番の勝因なのかなと思います」

――次戦への意気込みをお願いします。

 「このまま連勝して、最後の夏のシーズン、自分たちにとって最後の舞台であるインカレ(日本学生選手権)に繋がるような試合をしたいです」