帝京大B戦 1トライに抑えられ惨敗/練習試合 

2024.06.09

 強い日差しが照りつける中、帝京大B戦が行われた。前半は相手の厳しい攻守でノートライに終わる。後半は開始早々に1トライを返すが、終始相手のペースで試合が進むと、最終スコア5-67でノーサイドとなった。 

◆6・8 練習試合(帝京大百草グラウンド)  
▼対帝京大B戦  
明大5{0-36、5-31}67帝京大〇 

 前半開始早々、明大はチャンスを迎える。相手のペナルティーにより敵陣深く入ると、ラインアウトは成功したが、明大もペナルティーを取られトライを取れず。前半9、12分にトライを許す。その後も得点機にハンドリングミスがあり、なかなか得点にならない。一方帝京大は、強いフィジカルと速いテンポでアタックを進め順調に得点を重ねる。「相手よりリアクションやセットが全部遅くて、 受け身になってしまった」(右ウイング大沼隼人・政経2=国学院久我山)。前半35分にはスクラムハーフ田中景翔(文2=常翔学園)が相手のペナルティーからクイックスタートでいい仕掛けを見せるが、ボールはつながらず結局得点とはならなかった。「練習でやってきたブレークダウンだったりストラクチャーのところが嚙み合わなかった。コミュニケーション不足によるミスが続いてしまい、自分たちの思うようなアタックができなかった」(左センター寺下功起・文4=東福岡)。0-36で試合を折り返す。 

  迎えた後半。「入りは自分たちのやってきたことや、やりたいことができた」(フッカー吉田爽真・情コミ4=国学院栃木)。寺下のロングパスが左ウイング瓜生丈道(法2=小倉)に渡ると、その後明大はキックでの前進を選択。タッチライン際にボールが転がると、見事相手に触れマイボールラインアウトとなった。敵陣22メートル付近から展開し、最後は大沼がフィジカルの強さを見せインゴールへ飛び込んだ。「ウイングはトライを取り切るのが仕事なのでよかった」(大沼)。しかしその後は再び帝京大のペースに飲み込まれてしまう。自陣のゴール手前で失点を免れる場面もあったが、前半に続き5トライを許し、明大の得点もわずか1トライのみ。「相手の方が一人一人の役割を全うして80分間プレーしていたところが負けていた」(吉田爽)。最終スコア5-67で試合を終えた。 

 今季B戦では初黒星を喫した明大。終始相手の流れを止められなかった。しかし、スクラムやラインアウトなどのセットプレーは収穫も得られたようだ。「自分だけではなくて1年生含め下級生が、どんどんAチームに行けるような、Bチームの底上げを通じて日本一奪還を目指したい」(吉田爽)。この大敗の悔しさを晴らすべく次戦へ進む。 

[木曽琴乃] 

試合後のコメント 
ゲームキャプテン・スタンドオフ吉田輝雅(政経4=東海大相模) 
――今試合で良かった点と修正したい点を教えてください。 
 「良かったところは、後半の最初のプレーでいい流れでトライも取れたところです。悪かった点はクイックセットの部分で、セットできていないのにアタックやディフェンスで全部後手に回っていたところです」 

 右プロップ佐藤蓮(文1=常翔学園) 
――FWのセットプレーについてはいかがですか。 
 「マイボールがキープしっかりできていたところと、クオリティーボールでボールをきれいに出せたところが何度かありました。ラインアウトではサインミスがあったので、しっかり統一することと、サインがわからなかったらもう一度しっかり聞くことを意識していきたいです」 

吉田爽 
――今日の前半後半それぞれ振り返ってみて、試合内容いかがですか。 
 「前半はコンタクトの部分で負けてしまっていて、自分たちのやってきたことが出せず終わってしまいました。後半に進むにつれて相手の圧力に負けてしまって、自分たちのやりたいラグビーできなかったっていうのが反省かなと思います」 

寺下 
――今後にむけて意気込みをお願いします。 
 「Bチームは初めての負けで、やっと強い相手と戦って自分たちに足りないものとか分かったと思います。残りの試合で勝てるように、もっと話し合って改善点を見つけて頑張りたいと思います」 

大沼 
――今日の試合で力の差を感じた部分はどんなところにありますか。 
 「フィジカルの部分は負けていないと思うんですけど、基礎のところや気持ちの部分で帝京大に負けているかなっていうのはありました」 

川村心馬(法3=函館ラサール) 
――今日の試合に向けて練習で意識したことを教えてください。 
 「ここ1週間はキックカウンターに重きを置いて練習して、頭を出した後とか、出された後の練習をずっとしてきました」