
リーグ戦初、明大悲願の大勝利/関東学生1部リーグ戦
今大会で史上最高に観戦者を興奮させる試合となった。これまで連敗が続いていた今大会で、本日明大はついにその流れを断ち切った。堅固な守備と豪胆な攻撃により明大は初白星をあげることに成功したのだった。
◆5・18〜6・16
▼6・8 対日大戦(日体大健志台プール)
◯明大11{5−2、1−2、3−1、2−3}8日大
第1Pは日大に大きく差をつけ、勝利に一役買った場面となった。試合開始早々日大のシュートを兼元翔安(文3=修道)が好セーブ。その好守備からカウンターに出た筒井将登(営3=明大中野)が力強いシュートを放ち、先制点に成功。これに引き続き、敵の守備のスキをついた深山のゴールや、パス回しで相手を翻弄してからの濱口颯太朗(農1=明大中野)や渡邊十雅(営4=明大中野)のミドルシュートで得点を奪い、攻撃陣が躍動。多くの活躍により第1Pは5−2と日大を引き離して終わりを迎えた。このまま突き放したい明大だったが、続く第2Pでは2失点と差を縮められ、流れが日大に傾いてしまう。しかし宇津野貴大(営3=明大中野)がそんな雰囲気を破るようにゴールを決める。6−4で迎えた第3P、日大がペナルティースローを与えられ、明大はピンチに陥ってしまう。しかしここで兼本がなんと真正面からこれをブロックすることに成功。その後の連続好セーブに加え、深山駿太(営4=明大中野)や渡邉のミドルシュート、筒井の自身の武器のスピードを生かしたシュートにより、余裕を持って第3Pを終えた。
4点差で迎えた第4P。濱口が再び大きくネットを揺らす。明大は華麗なパス回しからのシュートで連続得点。「しっかり泳いでから少人数カウンターにいけたので、 決め切って流れを持ってこられた。とてもよかった」(渡邊)と振り返る。その後再びペナルティースローのピンチが訪れたが、ここを再度兼本はセーブすることに成功。会場の盛り上がりは最高潮に達した。「浅井コーチというキーパーのコーチの方と話して、 その方が言った方に飛んだだけです」(兼本)と、選手とコーチの強い連携を語った。しかしながら日大も果敢な追い上げを見せ、2点を取られてしまう。そんな中1年の大塩創(法1=明大中野)が守備として驚異的な活躍を魅せる。なんと一対一のシュートを四連続でセーブしたのだった。一点を取られたものの明大はリードを譲らず、11−8と大きな勝利を収めた。
「まだ1勝もできていなかったし、惜しい試合が続いていたので、この日大戦は絶対勝たないと最終戦だった。勝ててよかった」(兼本)とMOG(マン・オブ・ザ・ゲーム)を受賞した彼は語った。この先明大を待ち受けるのは順位決定戦。「明日勝てば入れ替え戦はないので、明日だけはもう絶対勝つようにしっかり泳いで声出して勝ちに行きます」(渡邊)と今回最多得点を獲得した渡邉は直後に控える試合に向け意気込んだ。雰囲気が勝利に向いた明大。リーグ戦もとうとう最終盤だ。最後のフィナーレを有終の美で飾るのに期待がかかっている。
[菊池紗更]
試合後のコメント
渡邉
――今日の試合に向けてチームで話していたことをお聞かせください。
「今までずっと負けてきたので、 最後のこの試合だけは勝とうと、みんなで雰囲気よく声を出して頑張ろうと話しました」
――試合を振り返っていかがですか。
「みんな泳げていて、カウンターに行けるところは行って帰れるところはしっかり帰ってきて守りきってからカウンターに行っていたので、 安定していてよかったと思います」
兼本
――マンオブザゲームを受賞したことについてお気持ちをお聞かせください。
「ここまでのリーグ戦、まだあまりチームに貢献できていなかったので、ここで最後でマンオブザマッチ、マンオブザプレイヤーというよりは、チームとして攻撃できて勝利できたことがよかったです」
――これからに向けての意気込みをお願いします。
「明日の順位決定戦で勝てば 5位、6位決定戦にいけると思うので、明日は必ず勝ちたいと思います」
濱口
――得点シーンを振り返っていかがですか。
「退水の3番のシーンは前の中央戦でも同じシチュエーションで決めていたので、自信を持って打つことができました。2点目の時は退水が取れて、自分がノーマークになったところにパスが来たので、いい感じにシュートに繋げることができました」
――残りの順位決定戦への意気込みをお願いします。
「やっと1勝できたので、この勢いで明日の中央戦を勝っていきたいなと思います」
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